W杯レガシー 日本で聞いたウェールズ語「シュネイ」に感激 ドコモ新加入のSOウィリアムス

[ 2020年11月13日 05:30 ]

ラグビー トップリーグ・NTTドコモ入団会見

ラグビーNTTドコモで入団会見をしたWTBマカゾレ・マピンピ、ヨハン・アッカーマン監督、SOオーウェン・ウィリアムス(右から)
Photo By スポニチ

 ラグビー・ウェールズ代表と北九州市の心温まる交流は、レガシーとして残っている。NTTドコモに新加入し、12日に大阪市内で会見した同代表3キャップのSOオーウェン・ウィリアムス(28)も、影響を受けた1人だ。

 母国で過ごした19年W杯。日本から飛び込んで来たニュースに驚いた。大会の事前キャンプ地、北九州市での練習公開日。スタジアムが1万5000人もの観客で埋まり、さらにウェールズ国歌の大合唱で出迎えてくれているではないか。ニュースだけではなく、動画も見た。信じらない光景が「今回の日本行きの後押しに、100%なった」と明かす。4位でW杯から帰国した代表勢が「いいことしか言っていなかった」ということも、28歳での初海外移籍につながった。

 10月中旬の来日後にも驚いたことがあった。滋賀県東近江市での合宿中の出来事だ。「W杯の時も日本のみなさんのサポートが素晴らしいと思ったけど、今回での合宿でもウェールズ代表のファンという日本の方が声をかけてくれた。ウェールズ語で“シュネイ”と。元気ですかという意味です」。英国の4王国にはそれぞれ言語がある。東洋の島国で、聞けるとは思っていなかった母国語を耳にし、感激したのは言うまでもない。

 英国のグロスター時代から選手、監督の間柄のヨハン・アッカーマン新監督(50)は「戦術を伝えてもらいたい。12番(CTB)もできる。キックの能力が非常に高い」とウィリアムスに期待を寄せた。1メートル85、96キロの司令塔も、戦術の中心を担うことに自負心を見せ「経験とキックには自信がある。まずは正しいエリアでプレーして、マピンピのようなXファクターをどんどん使いたい」と意気込んだ。1月16日の日野戦で開幕する新シーズン。目標「8位以内」の命運を握っている。 

続きを表示

2020年11月13日のニュース