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神鋼・大物助っ人コンビのクルーズ船会見 舞台裏に故平尾誠二さんの魂あり

[ 2020年11月5日 05:45 ]

ラグビー神戸製鋼の故平尾誠二ゼネラルマネジャーと交流があった早駒運輸・渡辺真二社長と妻の美香ブランディングプロデューサー
Photo By スポニチ

 粋な演出だ。オールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)の万能バックス、ベン・スミスとSOアーロン・クルーデンを迎えたラグビー・トップリーグの神戸製鋼は4日、チーム史上初めての場所で2人の入団会見をした。

 神戸港の観光スポットに停泊した遊覧船の船上、という華やかななセッティングだった。物珍しさと、W杯優勝経験がある大物コンビの経歴が重なって、メディアは22もの媒体が集まった。

 会見後、船は特別航路へ。神鋼のホームの一つ、ノエビアスタジアム神戸、神戸製鋼所の工場などを巡った。2人のチーム愛は、一層高くなっただろう。

 異例の豪華会見は、クルーズ船をはじめとした海運事業を手がける早駒運輸の渡辺真二社長(54)と、16年に胆管細胞がんで亡くなった平尾誠二ゼネラルマネジャーと交流があったことで実現した。30年来の付き合いだったという。妻・美香さん(52、神戸シーバス新規プロジェクトチームブランディングプロデューサー)も交えた家族ぐるみの付き合いだったとあって、今回の特別航路を提案した美香さんは「ノエスタは平尾さんがいろいろと力を尽くされたスタジアムです。ぜひ、あそこをという思いがありました」と種明かしをした。

 ラグビー未経験の夫は、平尾さんの競技への情熱を受け継ぐような取り組みをしている。女子チームの「神戸ファストジャイロ」を19年11月に創設。神戸港中突堤中央ターミナル「かもめりあ」に、今年8月から展示されている平尾さん巨大バナーの設置にも尽力した。

 この日の会見場だった船も、「ミスターラグビー」のバナーが海を眺めるように掲げられた建物も、19年W杯の「神戸ファンゾーン」となったエリア近くにある。渡辺さんは、多くの人が訪れる風光明媚なロケーションに、平尾さんの功績を残そうと力を注ぐ。

 「平尾さんはW杯招致に一生懸命だった。この場所を、神戸のラグビーのレガシーゾーンにしたいです」

 ラグビーの街、神戸。神戸製鋼の7連覇から四半世紀になっても、灯火は消えていない。

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