イ・ボミ 天国に誓う3年ぶり復活V 支えてくれた“日本の父”に「優勝する姿見せたい」

[ 2020年11月5日 05:30 ]

練習ラウンドの11番でティーショットを放ち笑顔のイ・ボミ(撮影・沢田 明徳)
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 6日に開幕する日本女子プロゴルフツアーの今季第11戦「TOTOジャパンクラシック」には、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が遅れていた15、16年賞金女王のイ・ボミ(32=韓国)も出場する。4日、リモート会見に臨み、日本ツアー今季初出場と今大会に懸ける特別な恩人への思いを語った。

 6月の日本ツアー開幕から遅れること約5カ月。今季初めて迎える日本での試合を前に、イ・ボミは実感を込めてつぶやいた。

 「本当はもっと早く来たかったです。久しぶりで、これからの試合が楽しみ。隔離が凄くしんどくて、隔離のない世界が早く来てほしいなと思いました」

 今年は韓国で8試合に出場したが、日本では昨年11月のツアー選手権リコー杯以来となる。来日後2週間の自主隔離もあり、ゴルフの状態は「まだまだでスイングは迷っている感じ」と言うが、この日は同じ韓国出身の黄(ファン)アルムとともに9ホールを練習ラウンド。関係者からの「おかえりなさい」の声にうれしそうにトレードマークのスマイルを浮かべた。

 17年以来となる3年ぶり復活Vへの思いが、より一層強くなった。過日、「日本の父」のような存在だった所属先の延田グループの延田久弐生(くにお)会長が死去した。訃報に接し、「今年、会長の誕生日に電話した時に声に元気がなかったのが気になっていて。今も信じられないし、本当に悲しい」と苦しい胸の内を明かす。ボミにとって、延田会長は長年支えてもらった恩人。「一生懸命頑張って、また優勝する姿を見せたいです」。そう決意を口にした。

 今年の会場の太平洋C美野里Cで開催された16年大会では49位だった。「回ったコースなので頭にあります。凄くコースコンディションがいいので、早く試合がしたい」。今大会は昨オフに俳優のイワンと結婚して、初めて迎えるトーナメントでもある。さまざまな思いを胸に、ボミにとっての「開幕戦」を戦い抜く。

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