【服部道子の目】前週Vの西村に注目 ピンから逆算するコース攻略期待

[ 2020年11月5日 05:30 ]

6日開幕TOTOジャパンクラシック

練習ラウンドで笑顔で打球を見つめる西村(撮影・沢田 明徳)
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 大会会場の太平洋C美野里Cは要所に池が絡みグリーンが広くて速い、アメリカンタイプのコースです。アイアンショットの精度がないと、なかなかバーディーチャンスにはつけられません。その中で今週、注目している一人が前週優勝した西村選手です。

 彼女は小柄ですが、体を揺さぶって飛ばそうとしたり、インパクトでジャンプアップしたりすることがない。縦と横の動きがそろっていて、いい意味でマシンのような再現性の高いスイングができています。ピンから逆算して、自分の得意な距離を残してスコアメークするのが彼女の強みであり持ち味です。

 パットもよどみがなくテンポがいい。構えてから打つまでが早くラインを浅めに読んで強めにヒットし、ちゅうちょがありません。ねじれのない順回転でカップに入る間口が広く、直線的に狙うので読みも易しくなります。グリーンは傾斜がありますが、どこにつければいいか、常に考えるマネジメントができているので、このコースに合っているのではないでしょうか。

 米ツアーからの帰国初戦の畑岡選手は、地元開催の試合。しっかり体調を整え虎視眈々(たんたん)と優勝を狙って臨んできていると思います。アメリカンタイプのコースには慣れているはずなので、あとはパットがどこまで決まるかが鍵になりそうです。(東京五輪日本代表女子コーチ)

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