いずれ劣らぬビッグマッチが中0日開催 クレルモン松島「ぜいたくな悩み」

[ 2020年11月3日 22:05 ]

クレルモンの松島(AP)
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 ラグビーのフランス1部クレルモンでプレーする日本代表のFB/WTB松島幸太朗(27)が3日、日本メディアの合同オンライン取材に応じ、来年6月26日の対戦が決まった全英アイルランド代表ライオンズ戦(英エディンバラ)について「新しいモチベーションになっている。なかなか対戦できる相手ではないので。対戦が決まったこと自体が快挙。特別な試合なので出たい」と出場に意欲を示した。

 全英アイルランド代表ライオンズは、ホームユニオン(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド)の4カ国(協会)から選抜されるラグビー界のドリームチーム。4年ごとに編成されるが、来年7月の南アフリカ遠征を前に、昨年のW杯で史上初の8強入りを果たした実績を認められる形で日本との対戦が決まった。

 松島も先月に対戦が正式発表された直後に、自身のツイッターで「選手もファンも新しいモチベーション」と投稿。新型コロナウイルスの影響で、今年の代表活動がなくなった中、新たな目標を得た心境を明かしていたが、改めて一生に一度クラスの一戦への出場意欲を明かした。

 一方、現在リーグ首位のクレルモンが快進撃を続ければ、プレーオフ決勝はライオンズ戦前日となる来年6月25日。会場は07年と23年ラグビーW杯や、02年サッカーW杯、そして24年パリ五輪でもメイン会場となるパリ郊外のスタッド・ド・フランスだ。仮に決勝進出を果たせば、ライオンズ戦に引けを取らないビッグマッチとなる。松島は「ぜいたくな悩みですけど、そうなることがあれば…どうですかね」と逡(しゅん)巡した。

 高校ラグビーならいざ知らず、中0日の連戦はあまりに非現実的だが、「1週間でもずれていれば(両方出たい)。普通の試合と違うので、モチベーションが違うと思うし、出たいという気持ちになる。どんなに疲れていても」と松島。約8カ月後、果たして本当に“ぜいたくな悩み”に直面してしまうのか。日本のファンはヤキモキさせられそうだ。

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2020年11月3日のニュース