積水化学1位通過 ハーフ日本記録保持者の新谷仁美が区間新の快走

[ 2020年10月19日 05:30 ]

陸上 全日本実業団対抗女子駅伝予選会 ( 2020年10月18日    福岡県宗像ユリックス発着6区間42・195キロ )

ゴール付近でアンカーの森を待つ新谷(左)
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 積水化学がハーフマラソン日本記録保持者の新谷仁美(32)の3区区間新記録の快走などで2時間17分3秒で1位通過した。上位14チームが本大会(11月22日、宮城)への出場権を獲得した。5年連続本大会出場を狙った京セラは1区の岡田佳子(22)が中継所手前で脱水症状を起こし無念の途中棄権となった。2位にヤマダホールディングスが入り、大塚製薬が3位だった。

 8年ぶりに出場した実業団駅伝で、新谷がいきなり強烈なインパクトを残した。最長区間3区(10・7キロ)をトラックさながらの快足を飛ばし、従来の区間記録を1分15秒も更新する区間新をマーク。2位との差を1分58秒まで広げてトップでたすきリレーすると「区間新記録を叩き出した方が優勝に一歩近づく。それができて良かった」と笑顔を見せた。

 18年に現役復帰し、今年1月に積水化学に加入。会社の看板を背負って出場する駅伝もトラック種目も全力レースが信条だ。来月の本大会での活躍だけではなく、12月の日本選手権1万メートルでは30分48秒89の日本記録更新を見据える。「走りながら、今のままでは(日本新は)出ないなと思った。あまり納得していない走り」と貪欲に上を目指して行く。

 《京セラは無念棄権》京セラが2区へたすきをつなげなかった。1区の岡田が2区中継所の手前約100メートルで倒れ、動けなくなった。審判長が続行は不可能と判断し、宗像市内の病院へ救急車で搬送された。大会事務局によると、脱水症状とみられ、全身がけいれん。搬送時に意識はあり、点滴などの処置で体調は回復したという。18年大会では倒れて負傷した選手が約200メートルをはってたすきをつなぐ事態があった。そのため、審判長らの指示で競技を中止できるように規則が改定されている。

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2020年10月19日のニュース