北島康介氏、瀬戸が「戻れる場所をつくる」不倫問題で活動停止中の競泳エースにエール

[ 2020年10月19日 05:30 ]

瀬戸(右)にエールを送った北島氏
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 競泳の国際リーグ(ISL)に初参戦する東京に拠点を置くチーム「東京フロッグキングス」のGMを務める北島康介氏(38)が18日、決戦の舞台ブダペストへの出発前にオンライン取材に応じた。不倫問題で年内活動停止となり出場を取りやめた瀬戸大也(26)に言及。「チームの戦力という意味では大打撃」とした上で「彼自身の水泳人生が終わったわけではない」と再起に期待した。

 短水路(25メートルプール)で争うISLは今季が発足2年目。昨年、瀬戸はパリに拠点を置くチームの一員として日本人で唯一、出場している。昨年12月の決勝で、400メートル個人メドレーの短水路世界記録を樹立。北島氏は「彼(瀬戸)のこのリーグに懸ける思いは僕が一番強く肌で感じており、最後の最後まで連れていくすべを考えていた」と明かした。

 200メートルと400メートルの個人メドレーで東京五輪代表に内定している瀬戸は競泳日本代表の主将を辞退。ANAから所属契約を解除されるなど、厳しい状況に陥っている。北島氏は瀬戸の処分が明ける来年以降を見据え「彼がまたこのチームで戦ってくれることを願っている」と強調。本人にも「戻ってこられる場所をつくっておく」と伝えたという。周囲の風当たりの強い中、五輪2大会連続2冠のレジェンドが男気のエールを送った。

 ▽国際リーグ(ISL) ウクライナの富豪コンスタンチン・グリゴリシン氏が立ち上げた大会。団体戦を採用し、短水路で争う。第1回の昨年は米国4、欧州4の計8チームが参加し、10~12月に世界各地で7試合を行った。今年はコロナ禍でハンガリー・ブダペストで集中開催となった。東京とカナダのチームが加わり、参加は10チーム。各チームともリーグ戦4試合を行い、8チームが準決勝、4チームが決勝に進出。賞金総額は605万ドル(約6億3500万円)。期間中は各国の選手が合同練習を行い、競技力の向上を図れる。

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2020年10月19日のニュース