ラグビー天理大 新戦力の三木が猛アピール 松岡主将「若手が頑張ってくれるのはうれしい」

[ 2020年10月19日 05:30 ]

 関西大学ラグビーのAリーグ8大学による交流試合が18日、奈良県天理市の天理親里ラグビー場で行われ、天理大が摂南大に65―0で圧勝した。リーグ4連覇中の王者は交流試合2戦目で早くもまとまりを見せ、10トライ&完封勝ち。新戦力も存在感を見せた。

 選手選考は、コロナ禍での悩みの種だ。例年に比べて練習も実戦も機会が少なく、新戦力を試しにくい。メンバーの硬直化を避けたいところで、天理大は初出場のプロップ三木陽平(2年)が途中出場でハッスル。若狭高(福井)から来た中央では無名の1メートル70、96キロの小兵が相手を引きずりながら前へ進む力強さを見せた。

 部内の集団感染が終息した9月の再開時はAチーム60人に入れなかった。3軍クラスから急浮上。小松節夫監督は「けが人が出て気付いたら上にいた。アピールしてくれた」と称えれば、フランカー松岡大和主将も「若手が頑張ってくれるのはうれしい。競争力が上がる」とねぎらった。11月7日開幕のリーグ戦の5連覇、初の日本一へ戦力の底上げは欠かせない。10トライ完封勝ちのプラスαとなる収穫だった。

 《摂南大、前半食らいつくも息切れ》摂南大は、前半の最初は食らいついた。CTBツイドラキら留学生が密集に絡んで、天理大の攻撃を遅らせた。前半16分まで両軍無得点。しかし、時間の経過とともに引き離された。WTB勝又の相手トライを阻止する好タックルもあったものの、ラインアウトを中心にミスも目立ち、勢いに乗れず。瀬川新監督は「ゲームを体感することで、リーグ戦への準備はできている」と前を向いた。

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2020年10月19日のニュース