藤田寛之のLet’s Begin【第13回 フェアウェーウッド編(2)】

[ 2020年9月25日 12:00 ]

FWが気持ち良く打てる究極のドリルについて解説する藤田寛之プロ(左)
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 今回はフェアウェーウッド(FW)を正確に打つためのコツを紹介します。ミス日本ミススポーツの田中絵梨果さんのミスショットの原因を「脇が開くことにあり!」と指摘した藤田プロ。それを防ぐためには、もう一度スイングドリルをチェックするべきだと言います。脇を締めることで、腕と体が一体となり、FWのミート率が高まるというわけです。進行役をティーチングプロのジミー常住氏が務めます。

 常住 田中さん、前回は藤田プロにスイングの最下点を見つけてからアドレスに入るように指摘されましたね。早速、FWで1球打ってみましょう。

 田中 はい。あれっ、ボールが数センチしか進みませんでした。

 藤田 ボールの頭を見事にかすりましたね(笑)。

 田中 どうしたら修正できますか?

 藤田 両脇を締めた状態でクラブを振ることです。以前、クラブを横にしたまま両手で持ち、体の軸を中心に右に回す動きと左に回す動きを素早く行うドリルを紹介しましたよね?その際、腕の動く量が多かったので脇が開いていました。同じドリルを両脇に何か挟んで行ってみましょう。腕と体の一体感が生まれるので、格段にミスが減ります。

 田中 脇が開くとどうしてダメなんですか?

 藤田 脇が開いて、腕が勝手に動いてしまうと、クラブフェースの開閉が大きくなるし、クラブヘッドがスイングプレーン上から外れてしまうからです。その結果、ナイスショットの確率が一気に低くなります。田中さんの場合、腕が動き過ぎる傾向にあります。理想を言えば、スイング中は常に胸の前に両手がくるようなイメージで振ることです。田中さんは胸が目標を向いたときにまだ両手がダウンスイングの位置にあったり、反対に胸が正面を向いたときには両手がフォロースルーの位置にあったりするので、ボールがなかなか当たらないんですよ。

 常住 何かいいドリルはありますか?

 藤田 左脇にヘッドカバーやタオルを挟んだ状態で、振り幅の小さな素振りを繰り返しましょう。できれは両脇に挟んで欲しいところですが、とりあえず左脇に挟むだけで構いません。

 田中 クラブを上げたときにヘッドカバーが落ちてしまいますね。落ちないように振ると、ものすごく窮屈に感じます。

 藤田 少しでもスイングが大きくなるとヘッドカバーは落ちますよ。ハーフショットのつもりで素振りしましょう。おそらくいつも以上に腕を使えないので、体を回さなければいけないという新しい感覚が出てくると思います。素振りをして落ちなくなったら、実際にヘッドカバーを挟んだままボールを打ってみましょう。

 常住 左脇にこだわる理由はあるんですか?

 藤田 好みの問題なので、右脇に挟んでもいいですよ。ただ、体の正面に腕を持ってくることによりこだわりたいなら左脇がいいですし、ダウンスイングで上体が突っ込み気味の人は右脇に挟むといいでしょう。そのときの調子に合わせて使い分けるのも悪くありません。自宅で素振りをするときは、両脇に挟むのがいいですね。

 <ミス日本ミススポーツ今週の一言>
 「ボールを打ったときの感覚が全然違いますね。脇を締めるだけでこんなに変わるとは思いませんでした」

(取材協力=静岡・葛城ゴルフ倶楽部)


 ◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき) 1969年(昭44)6月16日生まれの50歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。

 ◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ) 1981年(昭56)12月15日生まれの38歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。

 ◆田中 絵梨果(たなか・えりか) 1997年(平9)11月30日生まれ、神戸市出身の22歳。1月のミス日本コンテストで「ミス日本ミススポーツ」に輝く。特技は英語(英検1級)、サッカー、ドラゴンボート。1メートル72。

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