【女子ソフト連載・監督に聞く(11)】Honda・鈴木幸司監督

[ 2020年9月3日 12:00 ]

Honda・鈴木幸司監督(C)公益財団法人日本ソフトボール協会
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 《先行逃げ切り!打ち勝って悲願の優勝を》

 ―昨シーズン(15勝7敗の2位)を振り返って。
「攻撃面は初球から積極的に狙っていこう、三振しても構わないと言っていて心理的な部分が変わったのかなと思う。投手ではフォードが本来のボールを投げられるようになって軸となり、投打のバランスが良かった」

 ―今年のスローガンは『攻 Aggressive~2020~』
「数年前から選手に考えさせている。去年と同じように、攻撃も守備も攻める姿勢を忘れないという意味でこの言葉をあえて付けたと考えている」

 ―新型コロナウイルスによる自粛期間をどう過ごしたか。
「4月、5月は自粛をしながら活動はしていた。グラウンドでは密にならないよう3グループに分かれて練習していた。全体での練習は6月に入ってから。会社の理解など、再開できるにあたって感謝の気持ちを忘れないでと選手には伝えた。自粛期間中は地元大会で応援してもらった真岡女子高校の吹奏楽部や真岡市役所に選手手作りのマスクを寄贈する活動もしていた」

 ―注目する投手は。
「フォード、カーダがしっかりゲームを作ってくれないとなかなか勝つことができない。去年同様安定した制球力を見せてほしい。メンタル面も大事になる。日本人のエース常盤にも期待している。その3人が主体となって投手陣をまとめてもらいたい」

 ―注目する野手は。
「長谷川は昨年移籍1年目でチャンスメーカーの役割を果たしてくれた。中心として引っ張ってくれているのは主将の森山。大黒柱として期待している。佐野は3年連続3割と安定した力を発揮してくれていて評価は高い。ここ数年で一番成長した選手。塚本は昨年3本塁打を放ったパワフルな打撃で将来主軸として期待できる逸材の一人」

 ―新戦力で注目は。
「杉本は今年の大学生の目玉選手。アジア選手権も大学選抜で出ている。パワフルな打撃が魅力で将来クリーンアップを担えるような選手になってもらいたい」

 ―今季から決勝トーナメントが1枠増えて5チームになった。
「1位、2位に入れば有利に戦える。3、4、5位ではやはりリスクがある。上位に入れるよう目標を高く持ってやっていきたい」

 ―後半戦だけとなった今季の具体的な戦い方は。
「1勝の重みが大きい。同じチームと2回戦うことはない。戦い方は昨年と変わらずバッテリー、守備を中心にした守りがしっかりしないと勝てない。打線は水物。攻撃では昨年の15勝のうち13勝は先制している。そこが大事で、今年もうちの戦い方のカラーとして先制点を取って優位に戦っていきたい。先を見ずに目の前の試合を一戦一戦大事に戦っていく。今年は真価が問われるシーズンになる」

 ―最後にファンへのメッセージを。
「今年はコロナの関係でなかなかスポーツの大会が実施できない状況の中、リーグ戦を迎えられるのは幸せなこと。一人でも多くのファンの方を勇気づけられるようなことができればと思っている。今年も打ち勝つチームを目指していきたい。その土台には守りが重要になるが、打ってファンの方に喜んでもらえるように。魅力あるワクワクした試合を楽しく見てもらいたい」

 ※Honda・森山遥菜選手へのインタビュー動画は、弊社YouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCCDmd01WsuFBF8n3yMjHQ1A)において9月3日正午頃、公開予定です。

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