バックス連敗で窮地 シリーズ突破確率は6・4% ヒートは今プレーオフ6戦全勝

[ 2020年9月3日 10:57 ]

新人のヒーロと握手を交わすヒートのバトラー(AP)
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 NBAの東地区準決勝の1試合が2日にフロリダ州オーランドで行われ、リーグ最高勝率を誇っていた第1シードのバックスは114―116(前半60―66)で第5シードのヒートに敗れて2戦2敗。第4Q残り4・3秒、この日23得点のクリス・ミドルトン(29)がゴラン・ドラギッチ(34)の反則で得た3本のフリースロー(FT)をすべて決めて114―114としたが、終了直前、ヤニス・アデトクンボ(25)が、左のコーナーからジャンプシュートを放ったヒートのジミー・バトラー(30)にカバーディフェンスに入ったときに左手で体に接触。これで反則をコールされ、バトラーがFTを2本決めて試合は終了した。

 初戦で精彩を欠いたアデトクンボは29得点と14リバウンドをマーク。初戦で8本外したFTも13本中9本成功させたが、リードした時間帯はわずか2分29秒間しかなかった。

 NBAのプレーオフでは昨年までの実績で0勝2敗からシリーズを逆転したのは、昨年の東地区決勝のラプターズを含めて27チーム。しかし突破確率はわずかに6・4%しかなく、2季連続で東地区の第1シードとなってポストシーズンを迎えたバックスはきびしい状況と向かい合っている。

 ヒートは1回戦(対ペイサーズ)から通算で6戦全勝。第5シードのチームが第1シードのチームに対して最初の2試合を制したのはこれが初めてとなった。アデトクンボが得意としているユーロ・ステップを駆使しての突進を阻止するために、進路に対して2人もしくは3人手を配置。第1戦同様にスペースをふさいで、オフェンスのリズムを作らせなかった。

 第1戦でプレーオフ自己最多の40得点をマークはバトラーは13得点に終わり、終了直前にも手痛いパスミスを犯したが最後は今季の成功率は83・4%だったFTをきっちりと決めて勝利に貢献。ドラギッチもミドルトンへの反則で同点にされるきっかけを作ってしまったが、チーム最多の23得点を稼ぐなど、オフェンス面でチームをけん引した。

 東地区では2位ラプターズも3位セルティクスに2戦2敗。上位シードの2チームが準決勝シリーズでは苦戦を強いられている。

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