石川遼 全米OP仕様!2I外して6年ぶり5W投入「200ヤードくらい飛ばせました」

[ 2020年9月3日 05:30 ]

フジサンケイクラシック 練習日、17番ホール5番ウッドでティーショットを放つ石川遼(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 コロナ禍を乗り越え、今季国内初戦となるフジサンケイ・クラシックが、3日に山梨・富士桜CC(7566ヤード、パー71)で開幕する。09、10年に大会連覇した石川遼(28=CASIO)は2日、オンラインで会見し、今大会から5Wを投入することを明かした。17日に開幕する全米オープン(ニューヨーク州)を見据えたもので、海外メジャー仕様でコース攻略に挑む。

 約8カ月ぶりとなるツアー再開に、石川の表情はいつになく晴れ渡っていた。今季国内初戦は富士山麓が舞台。「開催が決まったからには全力で頑張ろうと、そして自分も出場できると分かってから全力で準備してきました」と力を込めた。

 今季は5年ぶりに米メジャーに挑戦。8月の全米プロ選手権は1打及ばず予選落ちしたが、今大会後、再渡米し17日から全米オープンに挑戦する。会場となるウイングドフットGCのラフはかなり深めに整えられているもようで「ネットでJ・トーマスが今年は7オーバーで勝てると言っていたのを見て、かなりびびっています」と石川も危機感を抱く。

 深いラフに対処するため、今回から5Wの投入を決断し、2Iと入れ替えた。「(5Wを入れるのは)14年以来ですかね。物凄い深いラフからの脱出と、なるべく距離を稼いでいくという目的で先週からテストした」。この日の練習ラウンドでも8番と14番の深いラフで使用し「200ヤードくらい飛ばせましたので凄く良い参考にはなりました。普通にグリーンを狙うクラブとしても期待しています」と好感触だ。

 今年は選手会のPR担当に就任。8月にはファンプロジェクトのリーダーにも抜てきされプロモーション動画の作成など男子ゴルフの人気回復へ、日々奔走する。全米オープンに弾みをつけるため、たとえ無観客でも最高のパフォーマンスを発信していくつもりだ。

 「一ホール一ホール、自分が立てたプランに対し、一打一打集中して打っていきたい」。富士山麓からニューヨークへ。より高い頂を求め、石川が再出発の一歩を踏み出す。

 《検温、無観客…コロナ対策徹底》○…既に数試合を消化している女子やシニア同様に、入念な新型コロナウイルス感染予防の対策が取られている。選手、キャディーら関係者には2週間前からの検温や、PCR検査の受検を義務づけ、クラブハウスは選手と一部関係者のみ入場可能とした。選手の家族らの来場も原則禁止。無観客開催だが、コースにはロープが引かれ報道陣に開放されている。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月3日のニュース