米大統領選にも影響か?  バックスの選手が政治と法社会の変革を訴える

[ 2020年8月27日 11:46 ]

抗議行動が続くウイスコンシン州ケノーシャ(AP)
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 26日にフロリダ州オーランドで行われる予定だったプレーオフの試合をボイコットしたNBAバックスの選手たちは共同声明を発表。その中でボイコットに至った経緯を明らかにしたが、そこには法の執行者と政治に対する不満と怒りがぶつけられていた。さらに文末では「11月3日の投票を忘れずに」と米大統領選挙で社会を変革することをアピール。再選を目指すトランプ大統領に対して“ボールを投げる”アクションも起こした。

 バックスの選手による声明文は以下の通り。

 「ここ4カ月もの間、アフリカ系アメリカンの社会が直面している人種差別問題に光が当てられてきました。この社会にいる人々は誤った行為に対して声を上げ続けています。そして地元でもあるウィスコンシン州でジェイコブ・ブレイクさんが背後から警察官に銃で撃たれるという動画を、我々はここ数日間、目にしてきました。抗議のデモに参加した人も撃たれました。これだけ社会の変革を望む訴えがあったにもかかわらず、いまだ何も起こっていません。そして我々はもはやバスケットボールに集中することはできなくなりました。」

 「我々がミルウォーキーとウィスコンシンを代表してコートに立つのなら最高レベルのプレーと努力とチームワークを求められるでしょう。そのハードルを下げることはできません。そして同じことをこれまで何もしてこなかったウィスコンシン州の法の執行者に求めます。ただちに州議会を招集して警察の信頼性の回復、暴力性の排除といったことに対して有効な手立てを講じてください」

 「我々は平和にそして責任のある行動が取れるように啓蒙活動をするすべての人たちを支援します。最後に11月3日の投票は忘れずに」

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2020年8月27日のニュース