【女子ソフト連載・監督に聞く(3)】シオノギ製薬・岡村昌子監督

[ 2020年8月26日 12:00 ]

シオノギ製薬・岡村昌子監督(C)公益社団法人日本ソフトボール協会
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 《數原のさらなる活躍で狙うは上位進出》

 ―昨季(7勝15敗の10位)を振り返って。
「出だしでつまずき、ズルズルいってしまった。打撃面でなかなか点が入らず、投手陣も粘りが足りなかった。主砲・數原(すはら)の4冠の活躍があったが、そこにみんながついていけなかった部分がある」

 ―今年のスローガンは『常翔』
「選手が意見を出し合って決めたスローガン。1年間目標に向かって勝ち続けることに大きな意味を持とうということ」

 ―新型コロナウイルスによる自粛期間をどう過ごしたか。
「1、2カ月間は仕事を終えてから場所をグラウンド、室内など区分けして大きな声を出さずに3密を避けて練習していた。会社とグラウンドが近く、選手も他の職場の方と仕事をするので、ソフト部から絶対に感染者を出さないという思いで神経を使ってきた。7月にようやく全体練習できるようになり、あらためてソフトボールができる喜びを感じたという話が選手から何度も出ていた」

 ―新戦力で注目は。
「比護と久保田は即戦力で期待している。比護は打撃がよく、代打での起用があるかもしれない。久保田は二遊間どちらも守れる。うちは打撃が弱い点があるのでこの2人の足を使いながら起用していきたいと考えている」

 ―注目する投手は。
「左の千葉が頑張ってくれると思う。右の吉井と合わせてこの2人が軸になっていくだろう。昨季引退した重藤コーチが投手陣を付きっきりで指導しており、それに応えてくれると期待している」

 ―注目する野手は。
「もちろん數原。どれだけマークが厳しくなるか分からないが、よりいっそう頑張ってくれるだろう。それにつられて周りも刺激を受けて、若い選手も底上げできるようになってきた。谷本を外野で起用する予定で成長を期待している」

 ―具体的な戦い方は。
「1点差の試合を落とすことが多かった。そこが勝ちに転じれば。1点でも相手を上回れるように、最低でも引き分けを。初回に点を取られるケースもあった。最後をしっかり締められる試合展開にしていきたい」

 ―後半戦だけとなった今季スケジュールについて。
「今季は決勝トーナメントに出ることが目標。11試合しかない短期決戦なのでとにかく初戦を取ってスタートダッシュをかけたい。1枠増えてどのチームにもチャンスがまわってきたという感じ。ぜひともそれを活かしてその中に食い込めるように、そして一つでも上の順位になれるよう頑張りたい」

 ―最後にファンへメッセージを。
「昨年MVPの數原のさらなる活躍と全員のベストプレーを見ていただきたい。また今年はコロナの影響で特別な年になった。それだけに昨年以上に皆さんに感動していただき、応援していただけるようなプレーをお見せしたい」

 ※シオノギ製薬・數原顕子選手へのインタビュー動画は、弊社YouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCCDmd01WsuFBF8n3yMjHQ1A)において8月26日正午頃、公開予定です。

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