【高野進の目】大会ができた…陸上界にとって大きなスタート

[ 2020年8月24日 05:30 ]

陸上 セイコー・ゴールデングランプリ ( 2020年8月23日    東京・国立競技場 )

男子100メートル決勝、優勝を決める桐生(中央右)(撮影・会津 智海)
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 まずはセイコー・ゴールデングランプリで陸上界がようやくスタートを切れたということが大事だ。女子1500メートルで日本新記録が誕生し、陸上がここから盛り上げていこうという空気になった。私も会場に入り、久々に知り合いと会話したがようやくスタートという印象を強く受けた。

 レースに関してはここまでの調整がうまくいった桐生、ケンブリッジと今回結果が出なかった小池、山県とでは明暗が分かれた形になったが、一喜一憂することはない。コロナ禍で練習の組み立て方も練習環境も、目標にする大会もそれぞれがバラバラだったと思う。ここから9月の全日本実業団、10月の日本選手権と試合が続く。今回悪かった選手も間違いなくエンジンがかかってくるはずだ。

 高速レーンといわれている国立のトラックについては、選手それぞれの違った感想があると思うが、私は表面が薄くて軟らかく、中が硬いという印象。速く走れるかどうかは選手それぞれの走り方などにもよるだろう。

 ただ言えることは、そこに合わせていくしかないということだ。五輪を目指す選手にとっては今回の結果以上に来年の五輪の舞台となる国立競技場で走る経験ができたことが、何よりの収穫になったはずだ。
 (男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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