全英連覇目指す渋野日向子「勇気、笑顔を与えられるプレーを」 大会後は2カ月間米ツアー挑戦

[ 2020年8月6日 19:09 ]

出国前の会見に臨んだ渋野日向子(JLPGA提供)
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 8月20日開幕のAIG全英女子オープン(英国・ロイヤルトルーンGC)で日本人史上初の海外メジャー連覇を目指す渋野日向子(21=サントリー)が6日、出国を前にリモートでの会見を行った。

 「2連覇できるのは私だけって思うんですけど、それ以上に大変な思いをしている人たちがいる。イギリスから世界へ、私のプレーを見て勇気だったり笑顔を与えられるプレーができたらいいなと思っています」

 前哨戦である13日開幕のスコットランド・オープン(英国・ルネサンスC)から出場。そして、連覇を目指す戦いに臨む。今年の全英は昨年のイングランドの林間コースとは異なり、スコットランドの海沿いのリンクスが舞台。「手応えはあっても今まで経験したことのないリンクスなので、自信はほんとにありません」と笑いを誘いつつも、すでにDVDを取り寄せて研究しているという。昨年の全英以来1年ぶりにキャディーを務める青木翔コーチとともに、難コース攻略を目指す。

 全英出場後のプランも明言。日本には帰国せずに直接渡米し、約2カ月にわたる米ツアー参戦を決めた。地元・岡山で開催される日本女子プロ選手権、そして日本女子オープンと国内メジャー2試合に出場できないことになるが、「考えて考えて考えた上で、アメリカでやるって決めました。地元で頑張りたいって思いもあったんですけど、今の自分はアメリカで戦いたいって思いが強くて。自分の思いにうそをつきたくなかった」と苦渋の決断を明かした。

 現時点で出場権を持っているのは、海外メジャーのANAインスピレーション(9月10~13日)と全米女子プロ選手権(10月8~11日)。その間の試合も推薦出場が可能であれば、積極的に出場する方針だ。「かなり難しいんですけど、私の今の目標は5大メジャー制覇なので。今年の目標は2021年にアメリカに出るために準備をする年。今年はQスクールがなくなってしまったので、(米ツアーで)優勝するしかアメリカツアーにでる方法がない。挑戦するしかないのかなって」と、強い気持ちで異国の地で戦う。

 人生初となる約2カ月にわたる遠征には、スーツケース1つにお菓子を詰めて持って行く予定だ。「スーツケース1コに全てお菓子と駄菓子を入れまして、大量に持って行く予定です」と笑う。日本のファンに向けては「日本で戦ってようが、世界で戦ってようが自分は変わらない。そういう自分を応援してくれたらうれしいなって思います」とメッセージを送った。

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2020年8月6日のニュース