NFLレッドスキンズがチーム名を変更 人種差別問題の広がりでついに決断

[ 2020年7月14日 10:56 ]

レッドスキンズのロゴマーク(AP)
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 NFLのワシントン・レッドスキンズ(本拠はメリーランド州ランドーバー)は13日、ネイティブ・アメリカンを意味するチーム名とロゴを今後は使用しないと発表。新名称などは後日発表されるが「誇りや伝統を高める新たな名前とデザインを検討している」としている。

 現在のチーム名についてはこれまでも改称を求める動きがあったが、ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官による黒人男性暴行死事件に端を発した差別撤廃の動きを受け、地元スタジアムのネーミングライツ(命名権)を1999年から2027年まで保持している物流サービスの大手、フェデックス社がレッドスキンズに対してチーム名を変更するように求めていた。

 レッドスキンズは1932年にジョージ・プレストン・マーシャル氏がブレーブスとして創設して33年にレッドスキンズに改称。同氏は1946年まで黒人選手の採用を阻止する立場を取り続け、人種差別主義者の1人だったとされている。ニックネームの命名者はそのマーシャル氏で、ネイティブ・アメリカンに加え、黒人に対しても不快感をもたらす歴史を含んでいる。ネイティブ・アメリカンの団体は長年にわたって「差別的だ」として批判。これに対してダニエル・スナイダー現オーナー(55)はこれまで名称変更を拒んでいた。

 なおネイティブ・アメリカンのソーク族の首長を意味するニックネームを使用している北米アイスホッケーリーグ、NHLのブラックホークス(本拠はイリノイ州シカゴ)は「これは尊厳のある名前だ」としてニックネームとロゴを継続して使用することを表明。大リーグのインディアンズ(本拠はオハイオ州クリーブランド)はレッドスキンズ同様、チーム名の変更を迫られている。

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