山田敬蔵さん死去、92歳…53年ボストン・マラソン優勝

[ 2020年4月24日 05:30 ]

山田敬蔵さん
Photo By 共同

 1952年ヘルシンキ五輪男子マラソン代表の山田敬蔵さんが2日夜に老衰のため川崎市で死去していたことが23日、分かった。92歳。秋田県出身。葬儀・告別式は8日に近親者で行った。

 第2次大戦中は旧満州で過ごし、49年にフルマラソンに初挑戦。53年のボストンではそれまでの世界最高記録を更新する2時間18分51秒で優勝(距離不足で記録は抹消)し、山田さんをモデルにした映画「心臓破りの丘」も製作された。09年に一線を退くまで約340回のフルマラソンを走った。

 ▼瀬古利彦氏(DeNAエグゼクティブアドバイザー=80年代にボストン・マラソンで2度優勝)戦後日本の復興期に優勝し、日本国民を元気に明るくした方。山田先輩と同じ大会で優勝させていただけて光栄です。どうか安らかにお眠りください。

 ▼川内優輝(あいおいニッセイ同和損保=18年ボストン・マラソン優勝)日本の偉大なレジェンドの一人。エリートでありながら人生を懸けてマラソンの普及に尽力した。自分も先輩の遺志を継いで生涯走り続けたい。

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2020年4月24日のニュース