幕下以下の力士1人 新型コロナ感染疑いでPCR検査、いったん陽性も誤りで陰性 引き続き検査

[ 2020年4月9日 17:20 ]

東京・両国国技館
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 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は9日、力士1人が新型コロナウイルスへの感染の疑いがあり、PCR検査を受けたことを明かした。

 芝田山広報部長によると、感染の疑いがあるのは幕下以下の力士。4日ごろに発熱し、2日ほどでいったん熱は下がったが、再び高熱が出た。「体のだるさ、息苦しさを感じ、血痰(けったん)の症状もみられた。持病も持っていた」という。そのため、8日に都内の病院で診察とともに簡易検査を受けた。8日の段階で部屋には「陽性」と伝えられたが、相撲協会にはこの日になって、病院の判断の誤りで「陰性」だったと連絡があったという。

 最終的に陰性だったが、新型コロナウイルス感染症に似た症状が出ていることもあり、「引き続き本検査をしている」とPCR検査を受けた。現在は入院中で、陽性の場合は10日に判明するという。この力士が所属する部屋では複数の体調不良の力士がいるとみられていたが、現時点で検査を受けたのは、この力士だけ。この部屋は現在、稽古を中止しているという。

 PCR検査で陽性となった場合の相撲協会の対応について、芝田山広報部長は「どういう人と接触しているか、経路など、保健所の指導に従って対策を取る」と話した。相撲協会はあらためて、各一門の理事を通じ、部屋持ちの師匠に対して予防策の再強化を口頭で連絡しているという。力士ら相撲部屋に所属する協会員は、やむを得ない場合を除いて外出は一切禁止となっている。

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2020年4月9日のニュース