NHL候補生・安藤優作インタビュー 1年半後のドラフト目指す「日本のホッケー界を盛り上げたい」

[ 2020年1月31日 08:30 ]

NHL候補生・安藤優作インタビュー(2)

USHLのファントムズで奮闘中の安藤優作(右) (C)Youngstown Phantoms
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 NHL候補生が、日の丸を背負って手応えを深めた。今月12日までリトアニアで行われたアイスホッケー男子のU20世界選手権(ディビジョン2A=4部相当)で、FW安藤優作(16)が「飛び級」で日本代表に加わり、5戦全勝の優勝に貢献。今季から16~20歳で構成される米ジュニアリーグ、USHLの「ヤングスタウン・ファントムズ」でプレーしている安藤が、本紙のインタビューに応じた。(聞き手・杉浦大介通信員)

 ――日々のスケジュールは。
 「朝は9時くらいに起きて、オンラインで勉強しているんですが、学校にも行っています。12時くらいまで学校に行った後、真っすぐ練習に行き、2時間くらい練習して、そのあとはジムでワークアウト(練習)。それが終わったら、帰宅するという感じです。金土日は毎週試合があります」

 ――遠征での試合環境はハードでは。
 「試合の2日前にバスで試合地に移動し、到着後と、試合前の朝にまた練習します。遠征はうちのチームは一番移動距離が長く、最も近いミシガンが5時間くらい。長い時はこの間、17時間のバス移動がありました。ただ、バスはベッド付きで寝ていけるので、それはいいですね」

 ――英会話は上達している?
 「日本人は自分だけなので、周りにも助けてくれる人はいません。おかげで徐々に上達しています。練習内容などを聞いていると、最初は全然何を言っているのか分からなかったんです。今は大丈夫です」

 ――将来の目標はやはりNHLでのプレーになってくるのか。
 「はい、NHLです」

 ――3歳からホッケーを始めて、NHLに行きたいと思ったのはいつごろ?
 「小さいころはアイスホッケー選手になりたい、ってずっと言っていたんですよ。それがいつの間にかNHL選手に変わっていました」

 ――NHLの日本での視聴方法や、好きな選手は。
 「YouTubeでハイライトとか見ていますね。好きなのはキャピタルズのオベチェキン選手です。シュート力があって、毎試合で得点決める選手なので、憧れます。今は1年半後のドラフト指名を目指して頑張っています。(指名されるかは)今年、来年の調子次第ですかね」

 ――今後どんな選手になっていきたい?
 「自分が(日本の男子の)ホッケーの世界をもっと盛り上げていけたらなと思います。ホッケーを有名にして、最終的には自分はNHLでプレーできたらいいなと思っています」

 安藤 勇作(あんどう・ゆうさく)2003年9月3日生まれ、北海道・苫小牧出身の16歳。明倫中の在学中にカナダへ留学。今季から、米ジュニアホッケー最高峰のリーグであるUSHLの、オハイオ州に本拠を置く「ヤングスタウン・ファントムズ」でプレー。29日現在で30試合に出場し7得点13アシスト。1メートル73、63キロ。

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