振分親方「ドキドキ」東関部屋継承「できることを精いっぱい」元高見山の教え弟子に伝える

[ 2020年1月31日 05:30 ]

報道陣の質問に答える振分親方(撮影・西海健太郎)
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 日本相撲協会は30日の理事会で、振分親方(元小結・高見盛)が年寄「東関」を襲名して東関部屋を継承することを承認した。新東関親方はこの日午後の師匠会に出席。現役時代はぎごちない動きで「角界のロボコップ」の異名を取った同親方は、新たに師匠になったことでいつにも増して緊張しており「今も落ち着かなくてドキドキしています」と眉間にしわを寄せながら心境を語った。

 東関部屋は元幕内・潮丸の先代師匠が昨年12月13日に血管肉腫のため41歳の若さで死去。師匠不在に伴い、今年初場所までは同じ高砂一門の八角部屋の一時預かりとなっていた。部屋付きだった振分親方が名跡変更で継承することで、米国出身で元関脇・高見山の先々代師匠が興した部屋は存続する。「いろいろ考えましたけど、弟子たちに相撲を教えるだけでなく、第二の人生まで考えていかないといけない。自分が今できることをせいいっぱいやろうと思う」と抱負を語った。

 先々代、先代と同様に名前も「東関大五郎」を名乗る。「先代のいいところをうまく取り入れて、力士たちの気持ちを考えていきたい」。元潮丸の思いを背負い、入門時の師匠である元高見山の教えを伝えていく。

 ▽東関部屋 高砂部屋の部屋付きだった元関脇・高見山の東関親方が1986年2月に力士2人を連れて独立し、外国出身で初となる部屋を東京都墨田区駒形に創設。横綱・曙、元小結・高見盛らを育てた。2009年6月16日の定年退職に伴い、部屋付きだった小野川親方(元幕内・潮丸)が東関を襲名して部屋を継承した。12年には中村部屋を吸収合併。部屋は東京都葛飾区柴又に移転し、18年2月18日に部屋開きを行った。

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