ドラコンプロ・杉山美帆の飛距離アップレッスン “I字型のフィニッシュをつくろう!”

[ 2020年1月31日 12:00 ]

ハーフショットでボールを打つ杉山美帆プロ
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 2019年の「日本ドラコン選手権」で309ヤードという驚異的な飛距離で優勝した杉山美帆プロの飛ばしレッスン。ついに今回で最終回となりますが、皆さんの飛距離は伸びていますか?第12回目のテーマは「フィニッシュ・パート2」です。杉山プロによれば、フィニッシュではI字の形をつくるのが理想だと言います。そのためには、ダウンスイングで左サイドへのスエーを避けましょう。スエーを避けるためのドリルを紹介するのでぜひ試して下さい。

 前回、フィニッシュでは左足1本で立てるぐらいバランスが必要だと説明しました。おそらく、アベレージゴルファーでこのフィニッシュがとれている人は少ないと思います。理由は様々です。目一杯の力で振り過ぎていたり、下半身や肩の回転が足りなかったり、無理に腕やクラブを返そうとしたり、人によって理由は様々です。

 私の印象では、ダウンスイングの際、目標方向にスエーする人が多いように感じます。左腰を目標に向って突き出すような形ですね。これだと、クラブを振り切った後に、右足に体重が残ってしまいます。その結果、左足1本では立つことができません。

 ダウンスイングでは左腰を目標へ突き出すのではなく、その場で回していくのが正解です。腰を回せないという人は、左腰を後ろに引くイメージを持つといいでしょう。その結果、左サイドへのスエーもなくなります。

 人によってはどうしてもスエーすることがあるでしょう。そのような場合、次のドリルが有効です。まず、9番アイアンを持ち、アドレスの形をつくります。ただし、スタンスは広げず、閉じた状態でボールを両足の真ん中にセットします。この形から右足だけを後ろに引き、爪先だけ地面に着けます。

 あとはそのまま左足を軸にして体を回してトップオブスイングをつくったら、同じように体の回転でクラブを下ろすだけです。注意点はフルスイングをしないこと。ハーフショットでボールを打ちましょう。

 あらかじめ左足に体重が乗っているので、そこから腰を目標に向ってスライドさせると、体のバランスを崩して倒れてしまいます。本能的にそれが分かっているので、スエーをしません。この動きを何回か繰り返した後で、通常のスイングでボールを打てば、スエーの度合が少なくなるし、完全に防げることも期待できます。

 スエーすることなく、左足に体重を乗せることができれば、フィニッシュでは左足から頭までほぼ真っ直ぐなI字型になっているはずです。鏡などでチェックしましょう。

 ◆杉山 美帆(すぎやま・みほ) 1989年(平元)2月3日生まれ、埼玉県出身の30歳。8歳でゴルフを始める。拓大紅陵高卒。15年ATPミニツアー賞金ランキング3位。ドラコン自己ベストは320ヤード。1メートル63、53キロ。レッスンや自身の活動をYouTube「美スイングゴルフ」で配信中。

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