荒磯親方 荒れる初場所占う! 4年連続で初優勝者、白鵬“安定感”も…

[ 2020年1月12日 09:00 ]

5日、朝乃山(右)を稽古で圧倒する荒磯親方
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 大相撲初場所は12日、両国国技館で初日を迎える。九州場所で43度目の優勝を飾った横綱・白鵬(34=宮城野部屋)が優勝候補の本命となるが、初場所は16年以降、初優勝が続く。新関脇・朝乃山(25=高砂部屋)、17場所連続の三役在位から平幕に落ちた御嶽海(27=出羽海部屋)ら優勝経験者が上位にひしめく中、スポニチ本紙評論家の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が優勝の行方を占った。

 「荒れる春場所」と言われますが、最近は私も含めて初場所で初優勝する力士が多く、気候が変わってきたせいか「荒れる初場所」になっています。初場所を闘い抜くには体調管理が重要です。白鵬は安定感がありますが、誰でもチャンスがあると言えます。

 ◆御嶽海 欲しいのは圧力
 楽しみなのは御嶽海です。ずっと大関候補として注目されてきて平幕に落ちましたが、こういう時がチャンスかもしれません。私は13勝、13勝、12勝で迎えた16年秋場所で10勝に終わって綱獲りが消えると、稽古場に来る報道陣が減りました。そこで思い通りの稽古ができたことで精神的にも楽に闘えるようになり、17年に横綱に昇進しました。自分に置き換えてみて、御嶽海もやってくれるのではないかと期待します。うまさには抜群のものがありますが、うまさに勝るのが圧力です。今の相撲に圧力が加われば、一皮むける瞬間になるはずです。

 ◆朝乃山 ぶちかます意識
 初日に御嶽海と対戦する朝乃山とは、場所前の稽古で胸を合わせましたが、立ち合いは粗削りでした。右から当たってくる時に拳1個分くらい、脇の下に隙間がありました。それがどこまで修正できているか。顎を上げて胸を出して当たると、かましてくる相手にはちょうどいいところに当たられます。肩でも頭でも、ぶちかましていく意識を持つことも必要でしょう。

 ◆貴景勝 自分の体を意識
 貴景勝は稽古場で力を出すタイプではないのですが、二所ノ関一門の連合稽古では高安といい相撲を取っていたようです。自分の体をよく分かっていて、どこでパワーが出るかも分かっている力士です。そういう相撲を取り続けていけば希望は見えてきます。

 ◆高安 大関陥落も強さ
 高安は関脇に落ちましたが、弱くなったわけではありません。左四つで固まった時には強さがあります。突き押しでいったり、かち上げたり、流れの中で左四つになろうとすることが目立ちますが、15日間、そういう相撲が取れるわけではありません。立ち合いからガチッと左四つに組む相撲があってもいいかもしれません。

 大事なのは序盤の5日間。そこでの1敗はボディーブローのように効いてきます。序盤で星を落とさなかった力士に優勝が見えてくるでしょう。(元横綱・稀勢の里)

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