八角理事長 鶴竜の黒星発進に「この辺が相撲勘」、一方で稽古総見で力出さない力士に苦言

[ 2020年1月12日 19:37 ]

大相撲初場所初日 ( 2020年1月12日    両国国技館 )

<大相撲初場所初日>鶴竜(左)を寄り切りで破る遠藤(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 休場明けの横綱・鶴竜が人気者の遠藤に敗れ黒星スタートとなった。

 馬力のあるタイプではない遠藤に立ち合いから押し込まれ、土俵際で足を送りながら相手の押しをかわしていたが、最後は足の先が蛇の目についた。

 物言いがついたものの行司軍配通りで、金星を配給する痛い1敗を喫した。

 館内の役員室で見守った八角理事長(元横綱・北勝海)は「この辺が相撲勘。初日は大事。特に休場明けはね」と横綱らしくない相撲内容に物足りなさそうに話した。

 勝った遠藤の取口については「立ち合いは積極的だったよね。いなしも効いた。(横綱の)バランスを崩したよね。肘も伸びていた」と評価した。

 場所前の横審稽古総見では鶴竜が元気なところを見せていたが「稽古と本場所は違う。稽古場でいいと本場所で大事に取ろうとする。思い切りがなくなるというかね」と見解を示した。

 その一方で、総見などの稽古で横綱相手に力を出し切らない力士に対し「もう少し力を出さないといかんわな。力を出さないと大関(に上がるの)は難しい。稽古で(横綱相手に)力を出して、何番か勝って、だんだんと力をつけていくもの。やらなきゃダメなんだ。そういう時に要領を使って力を抜いてちゃ相撲にならない」と苦言を呈していた。

続きを表示

2020年1月12日のニュース