開幕戦控えの神戸製鋼・中島イシレリが苦悩明かす「イヤボイが疲れていると言われた」

[ 2020年1月10日 19:46 ]

開幕戦の抱負を語る神戸製鋼のプロップ中島イシレリ
Photo By スポニチ

 ラグビー・トップリーグが12日に開幕する。連覇を狙う神戸製鋼は10日、神戸市内で練習。メンバー発表もあり、日本代表のプロップ中島イシレリ(30)はキヤノン戦に控えでベンチ入りをした。

 「後半から出ると思う。インパクトを残していいい感じで試合を終わらせたい」。W杯同様に途中交代で暴れることを誓った。

 ひょうきんなキャラクターで人気急上昇。テレビやイベント出演に引っ張りだこになった。練習が休みの日に仕事を入れ、コンディションづくりが「難しかった」と正直に打ち明けた。

 特に睡眠時間の確保に苦しんだ。通常は8~9時間寝るものの、「5時間に減った。移動時間に寝た」と、思うように体を休められなかった。練習でのパフォーマンスに影響し、「自分ではいい感じと思っていたけど」と、周囲が求めるレベルに達していなかった。

 疲れや体調不良は仲間も感じ取っていた。「テンションが低いって言われた。イヤボイが疲れている。言いたいからイヤボイを言っているだけって言われた」。代名詞のかけ声「イヤボイ」は、練習を盛り上げるために使うときがある。その声が、空元気だと見抜かれていたそうだ。

 開幕に向けては調子を戻しているものの、ディロンヘッドコーチは「(中島とモエアキオラの)2人がベストかというと、そうではない」と冷静に判断している。持ち味の強烈な突破で勝利に貢献し、心からの「イヤボイ」を響かせられるか。

続きを表示

2020年1月10日のニュース