しぶこ育てた名コーチ・青木翔のらくらく上達講座(1)

[ 2020年1月10日 12:00 ]

フォロースルーで左ひじを畳み、右ひじを伸ばす青木翔コーチ
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 昨年のAIG全英女子オープンで優勝し、日本人として42年ぶりの海外メジャー制覇を達成した渋野日向子。その渋野のスイングコーチを務める青木翔氏が今週から“先生”を務めます。スイングづくりに始まり、1Wからパターまでラウンドで使えるテクニックが盛りだくさんです。ぜひ参考にしてください。まずスイングづくりの基本を身に付ける方法から紹介します。第1回のテーマは「正しい肘の使い方を覚える」ためのドリルです。

 スイングづくりの基本ドリルは第1弾から第5弾まであります。今回説明する『ベースボールグリップで両足を閉じて打つドリル』は、その第1弾であり、私が最も大切にしているドリルでもあります。なぜなら、正しいゴルフクラブと腕の動きをマスターしてほしいからです。

 と言うのも、アベレージゴルファーの多くは、ボディーターンスイングを意識するあまり、クラブと腕を使うことを重視していません。

 しかし、ボールを実際に打つのはクラブであり、それを動かすのは腕です。当然、スイングの中で最も運動量が多いのはクラブで、2番目に多いのは腕になります。まずはクラブと腕の正しい使い方を知ってから、体を使ったスイングに移行しましょう。

 ドリルの手順として、まずSWをベースボールグリップで握ります。左手親指をクラブの真上に乗せて握ったら、残りの4本でクラブを握りましょう。右手は、左手親指の右サイドに右手の生命線を重ねてから握ります。その際、右手の小指を左手人差し指の上に乗せることをしなければ、絡めることもしません。

 このグリップなら力の弱い人や手が小さい人でもしっかり握ることが可能です。

 練習場では一番低いゴムティーの上にボールを乗せます。ボールが体の中央にくるようにセットしたら、両足をほぼ閉じた状態でアドレスしましょう。
バックスイングでは右肘を畳みながら左肘を伸ばしてクラブを上げるのがポイントです。同様に、フォロースルーでは左肘を畳みながら右肘を伸ばします。両手が胸の高さにくるまで上げたら、フォロースルーでも胸の高さまで振り抜きます。
下半身を無理に止める必要はありません。腕の動きにつられて動くぐらいは許容範囲です。

 肘を曲げて伸ばす動きを行うことで、クラブフェースが自然に開いて閉じるため、ボールを真っ直ぐ飛ばすことができます。体が慣れてきたら、スタンスを靴一足分広げて打ちます。さらに慣れてきたら、通常のスタンス幅にしてください。SWで打つのは、クラブの中で最も短いからです。縦振りになるのでボールをとえやすいメリットがあります。正しく打てるようになったら、8I→1Wの順にクラブを替えて、同じ動作を繰り返しましょう。

 弾道の高さは気にする必要はありません。SWや8Iで打つときは直接マットの上にボールを置いても構いません。ただ、1Wで打つときはティーアップを高くしましょう。飛距離的には、50ヤードも飛べば十分です。

 正しい肘の曲げ伸ばしを身につければ、ミート率がアップするだけでなく、ケガの防止にもなります。1日10球程度でも構いません。毎日続けることが大切です。
 (取材協力=兵庫・樫山ゴルフランド)

 ◇青木 翔(あおき・しょう) 1983年(昭58)3月28日生まれ、福岡県出身の36歳。福岡大卒。11年からジュニアの指導を行い、12年に「AOKI SHO GOLF ACADEMY」を設立。USGTF公認ティーチングプロ資格保持。ジュニアやプロ育成に注力し、18年から渋野日向子とコーチ契約を結ぶ。家族は夫人と長男。1メートル81、77キロ。

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