ドラコンプロ・杉山美帆の飛距離アップレッスン “ハンドファースト・インパクトをつくろう!”

[ 2020年1月10日 12:00 ]

ボールにパワーを伝えられるハンドファーストでインパクトを迎える杉山美帆プロ
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 2019年の「日本ドラコン選手権」で309ヤードという驚異的な飛距離で優勝した杉山美帆プロの飛ばしレッスン。第9回目のテーマはインパクトです。杉山プロによれば、両手がクラブヘッドよりも目標寄りにある形、すなわちハンドファーストの形をつくることが飛距離アップにつながると言います。ロフトが立ってくるため、ボールを強くヒットできる分、より多くのパワーをボールに伝えることができるからです。まずは9番アイアンでその感覚を身につけましょう。

 ドライバーショットの飛距離アップですが、ハンドファーストインパクトを実感してもらうために、今回は9番アイアンで説明します。まず、ハンドファーストの形だとボールに対してどれぐらいのパワーを伝えられるのかを理解することから始めましょう。

 クラブヘッドを練習マットの端にセットしたら、ハンドファーストインパクトの形をつくり、マットをヘッドで押して下さい。両手の位置が浮かなければ、しっかりとマットを押している感覚が伝わるはずです。

 逆に、体が回転していても、ハンドファーストではなく、ヘッドが両手よりも目標に近い形でマットを押すとどうなりますか?うまくマットを押すことができないと思います。つまり、インパクトではハンドファーストの形でなければ、ボールにパワーを伝えにくいのです。

 基本的に、前回説明した左手首の角度を失ってしまうキャスティングを行うと、クラブフェースが上を向き、ロフトが寝た状態でインパクトを迎えます。ハンドファーストにはならないので、飛距離は伸びません。

 また、手から先に下ろし始めてもハンドファーストにはなりません。ダウンスイングでは、最初に腰を動かし、その次に左腕を下ろし、最後に両手を下ろします。この順番でクラブを下ろしてこそ、ハンドファースト・インパクトを迎えらえるのです。

 自分がハンドファーストでボールを打っているのか分からない人もいるでしょう。そこで、今回はハンドファーストインパクトを迎えているかどうかのチェック法を説明します。

 ボールをセットしたら、右腰から左腰までのスイング、ハーフショットでボールを打ちます。ボールを打ち終えたら、フィニッシュの形で止まり、そこから逆回転でインパクトの形に戻して下さい。ハンドファーストの形でフェース面がしっかりと目標を向いていれば、ハンドファーストインパクトを迎えた証拠です。フェース面が極端に被っている人は、ハンドファーストインパクトを迎えていないので注意しましょう。

 ◇杉山 美帆(すぎやま・みほ) 1989年(平元)2月3日生まれ、埼玉県出身の30歳。8歳でゴルフを始める。拓大紅陵高卒。15年ATPミニツアー賞金ランキング3位。ドラコン自己ベストは320ヤード。1メートル63、53キロ。レッスンや自身の活動をYouTube「美スイングゴルフ」で配信中。

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2020年1月10日のニュース