貴景勝、常勝へ上昇 大関復帰場所 左大胸筋&スタミナ不安なし

[ 2019年11月7日 05:30 ]

大相撲九州場所  10日初日 

追手風部屋への出稽古で大栄翔と相撲を取る貴景勝                      
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 大相撲の大関・貴景勝(23=千賀ノ浦部屋)が6日、福岡市西区の追手風部屋で出稽古した。関取衆3人と相撲を取り10勝3敗。部屋移籍後初の出稽古で、九州場所(10日初日、福岡国際センター)に向けて、上々の仕上がりを見せた。

 昨秋の千賀ノ浦部屋の移籍後、二所ノ関一門の連合稽古以外は自身の部屋で関取衆と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。だが、元十両・貴ノ富士が引退し、幕内・隆の勝も右膝に不安を抱えるため、4日に連絡を取って九州場所初日に対戦する可能性のある東前頭筆頭・大栄翔(25)らが所属する同部屋に出向いた。

 申し合いで、関取衆らを突き押しで圧倒していた大栄翔だったが、低く踏み込んだ貴景勝は突き放して上体を起こしてあっさり料理。「強かった。自分も低さを意識しているけれど、もっと低かった」と舌を巻いた大栄翔は「勝てないから四つに組んだ」と相手の不得手な体勢に持ち込んだ。それでも大関は土俵際で体を開いて勝利するなど抜群の反応を見せた。

 貴景勝自身は取材に応じなかったが、稽古を見守った元小結で相撲解説者の舞の海秀平氏は「もうちょっと悪いと思ったけど、思ったより良かった。当たってからの出足もいい」と評価。予想以上の動きに目を丸くした。先場所優勝決定戦で痛めた左大胸筋の不安も感じさせない好仕上がり。スタミナ面にも不安なく、大関に復帰して臨む今場所は優勝候補に名乗りを上げそうだ。

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2019年11月7日のニュース