“大人のマネジメント”光る全米OP女王・李晶恩 全ショットをグリーンから逆算

[ 2019年11月7日 08:30 ]

女子ゴルフ 8日開幕スポニチ主催TOTOジャパンクラシック

高いレベルのオールラウンダーかつ対応力も抜群の李晶恩(撮影・井垣 忠夫)
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 【東京五輪女子コーチ 服部道子Check<1>李晶恩】8日から始まるTOTOジャパンクラシックでは、来年の東京五輪でメダル獲得を目指す海外の強豪選手が来日した。連載「東京五輪女子コーチ 服部道子Check」では、有力選手のプレーや技術を分析。1回目は米ツアー初年度で全米女子オープンを制覇した李晶恩(イ・ジョンウン、23=韓国)を取り上げる。

 李晶恩選手はショット、アプローチ、パットのどれをとってもレベルの高いオールラウンダーです。データでは1Wの平均飛距離は266・26ヤードでランク34位ですが、飛ばそうと思えばもっと飛ばせるはずです。でも、彼女が重視しているのはマネジメント。アイアンショットをどこに落とせばバーディーが取りやすいか。では、そこにアイアンを打っていくためには、その前のティーショットをどこに落とさなければならないのか。ティーグラウンドからプレーを組み立てるのではなく、常にグリーンから逆算して考えています。

 フェアーウエーキープ率は73・92%で同47位、パーオン率は74・78%で同11位と個々の数字だけではその凄さは伝わりません。自分のマネジメントに徹し淡々と回るタイプなので、バーディー合戦になる試合よりも、優勝した全米女子オープンのような難しいセッティングのところが特に強い。物凄く考えて回る大人のゴルフをする選手という印象です。

 スイングはアドレス時のシャフトのラインに、ダウンスイングの軌道が戻ってくるオンプレーン。無理をして飛ばさないのでブレが少なく体への負担も軽い。今季は米ツアーのルーキーイヤーでこの時期は疲れを感じる頃です。でも昨年、初出場した日本ツアーのワールドレディース・サロンパス杯でいきなり優勝争いを演じているように、どこへ行ってもアジャストできる対応力を持っている選手なので注目です。(プロゴルファー)

 《日本2戦目「グリーン警戒」》世界ランク5位の李晶恩は昨年5月以来2戦目となる日本での試合に臨む。この日はプロアマ戦に参加し、「いいコースだけど芝がトリッキー」とグリーンを警戒した。米ツアーの新人賞の受賞も決まっている23歳は2週前に右肩を痛めたが、ケアをしながら状態を上げている最中だという。畑岡、申ジエとの同組が決定し、「2人ともとてもパワフル。凄くプレッシャーをかけられそう」と謙遜していた。

 ◆李 晶恩(イ・ジョンウン)1996年5月28日生まれ、韓国・全羅南道出身の23歳。小学2年からゴルフを始め、15年にプロに転向。16年には韓国ツアーの新人賞を獲得した。17年は初優勝を含むツアー4勝を挙げ、賞金女王。米ツアーの最終予選会でトップとなり今季から本格参戦。同姓同名が5人いたため、登録名は「イ・ジョンウン6」。趣味はショッピングで、愛称は「ホット6」。1メートル71。

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