帝京大、ミラクル逆転4戦全勝!後半ロスタイムに木村同点トライ ラグビー日本代表に刺激

[ 2019年11月5日 05:30 ]

関東大学ラグビー対抗戦A   帝京大24-22筑波大 ( 2019年11月4日    駒沢 )

筑波大に逆転勝ちし、エールの交換を行う帝京大フィフティーン
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 W杯期間中に中断していた対抗戦Aが再開し、帝京大は筑波大からラストワンプレーで逆転勝利を収め、4戦全勝とした。5点を追いかける後半ロスタイムにWTB木村朋也(3年)が値千金の同点トライを奪い、途中出場のSO北村将大(3年)が勝ち越しのコンバージョンを決めた。早大、明大も勝って全勝をキープ。慶大は日体大に08年度以来、11季ぶりに敗れた。

 目安の4分を大幅に超える後半ロスタイム9分。帝京大は左中間スクラムから右へボールを回し、右端の木村へ。最後は内側から必死に追い掛けてくる3人のディフェンスを振り切り同点トライ。途中出場の北村がコンバージョンを決め、劇的な逆転勝利を収めた。

 岩出雅之監督は風邪のためにかすれた声で「勝って反省できることだけが収穫」と絞り出した。規定によりW杯期間中の7週間は公式戦が中断され、各校条件は同じとはいえ、調整は難しかった。後半には立て続けにスコアされ、一時は10点差に。それでも底力を発揮し、殊勲の木村も「いろんな選択肢がある中で、僕に回す選択をしてくれた。みんなでトライを取れて気持ちよかった」と笑った。

 今回のW杯代表にOB7人を輩出した帝京大。木村は日本―スコットランド戦を生観戦したそうで、「見習わないといけない」とWTB福岡や松島に大きな刺激を受けた。4年後への思いも胸に、次週は早大との全勝対決に臨む。

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2019年11月5日のニュース