故障者続出のウォリアーズに救世主! 2巡目指名の新人パスカルが36得点 新本拠地初勝利

[ 2019年11月5日 16:17 ]

30得点を挙げたウォリアーズの新人パスカル(AP)
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 NBAは4日に各地で6試合が行われ、過去5季連続でファイナル進出を果たしながら故障者続出で窮地に追い込まれているウォリアーズが、新本拠地となったサンフランシスコの「チェイスセンター」でトレイルブレイザーズを127―118(前半60―63)で下して2勝5敗。ドラフト2巡目、全体41番目に指名された198センチ、116キロのフォワード、エリック・パスカル(22)が同期の新人の中では今季最多となる36得点と13リバウンドをマークしてホーム5戦目で今季初勝利をもぎ取った。

 パスカルは40分出場してフィールドゴール(FG)を19本中11本成功。過去6戦で8本すべて失敗していた3点シュートも6本中4本を沈め、フリースローは10本すべて成功した。

 得点源だったケビン・デュラント(31)がネッツに移籍し、シューターのクレイ・トンプソン(29)が膝のじん帯断裂で出場できないという状況で今季を迎えたウォリアーズは、大黒柱のガード、ステフィン・カリー(31)が左手を骨折して戦列を離脱。昨季まで先発の“四天王”のうちの1人だったフォワードのドレイモンド・グリーン(29)も左手の人差し指を痛めて、2日のホーネッツ戦に続いてこの試合を欠場していた。さらに昨季までネッツに在籍し、活躍が期待された新戦力のディアンジェロ・ラッセル(23)も足首を負傷。頼れる実力派の選手が不在という中で、この日はホーム4連戦の最終戦を迎えていた。

 それだけにビラノバ大時代に全米大学選手権の優勝メンバーとなったパスカルの奮闘が光った試合。ここまでの新人最多得点は全体2番目にグリズリーズに指名されたガードのジャー・モラント(20)が10月27日のネッツ戦でマークした30得点だったが、指名がモラントよりも39番あとだったパスカルがこれを上回った。

 ドラフト全体9番目指名だったウィザーズの八村塁(21)は6試合を終えて平均14・5得点。しかしすでに20得点以上を3回マークしているパスカルは17・0得点となった。今季のルーキーの中で最多得点を記録しているのはドラフト外でヒートに入団したガードのケンドリック・ナン(24)で19・5得点。チームに故障者が多いという状況もあってパスカルのプレータイムは今後も多いと見られており、2巡目の指名選手ながら新人王争いに加わっていく気配を漂わせている。

 センターのジョエル・エンビード(25)を乱闘による出場停止処分で欠いている76ersは、敵地フェニックス(アリゾナ州)でサンズに109―114(前半61―55)で敗れて開幕6戦目で初黒星。オフにセルティクスから移籍してきたアル・ホーフォード(33)が自己最多に並ぶ5本の3点シュートを決めて(試投8本)32得点を稼いだものの接戦をものにできなかった。

 過去3季連続で西地区全体の最下位に沈んでいるサンズは3連勝で5勝2敗。昨年のドラフト全体トップで指名したセンターのディアンドレ・エイトン(21)は薬物規定違反で25試合の出場停止処分を科せられているが、76ers戦ではデビン・ブッカー(23)が40得点、ジャズから移籍してきたリッキー・ルビオ(29)が21得点、7リバウンド、10アシストをマークするなど、バックコート陣が活躍して強敵をなぎ倒した。

 グリズリーズは地元メンフィスでロケッツに100―107(前半60―62)で敗れて1勝5敗。「2―WAY契約」を締結している渡辺雄太(25)は今季初めてベンチ入りしたが出場機会はなく、チームは3連敗を喫した。

 ロケッツは4勝3敗。ラッセル・ウエストブルック(30)は休養で欠場したが、ジェームズ・ハーデン(30)が7本の3点シュート(試投16本)などで44得点をたたき出して勝利に貢献している。

 <4日の結果>

*ウィザーズ(2勝4敗)115―99ピストンズ(3勝5敗)
*ネッツ(3勝4敗)135―125ペリカンズ(1勝6敗)
ロケッツ(4勝3敗)107―100*グリズリーズ(1勝5敗)
バックス(5勝2敗)134―106*ティンバーウルブス(4勝2敗)
*サンズ(5勝2敗)114―109 76ers(5勝1敗)
*ウォリアーズ(2勝5敗)127―118トレイルブレイザーズ(3勝4敗)

 *はホームチーム

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