関西大学ラグビー、同大と天理大が無傷の4連勝

[ 2019年11月5日 05:30 ]

後半35分、トライを決め喜ぶ同大フィフティーン (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 関西大学ラグビーはW杯による中断から再開し、2会場で4試合が行われ、同大は24―21で関学大に逆転勝ちした。WTB山口楓斗(2年)が後半35分に貴重なトライを奪い、3年ぶりの関学大戦勝利。開幕からの連勝を4に伸ばした。天理大は4試合連続の2桁トライで、近大に68―13の圧勝。こちらも開幕から無傷の4連勝とした。

 “同大のコルビ”が一瞬の隙を見逃さなかった。7点を追う後半35分。山口が左奥のぽっかり空いたスペース目がけて走り込むと、桑山からキックパス。しっかりキャッチした後は50メートルを6秒で走る快足を生かし、左中間へ飛び込んだ。ゴールも決まり同点に追いつくと、終了間際にPGで勝ち越し。3年ぶりの関学大戦勝利に貢献したヒーローは「狙っていたことができた。勝負どころで粘りを発揮できた」と息を弾ませた。

 目標は1メートル66の自身よりわずか4センチ高いだけの南アフリカのWTBコルビだ。「僕と同じで身長が低いけれど夢をくれる選手。外のスペースがあると一気に加速するところはまねをしたい」。フィジカルの強さも憧れで、中断期間中は筋力トレーニングにも励んだ。
 下馬評を覆しW杯を制した南アフリカは一戦ごとに強さを増した。同大にも本家のような成長があれば、4年ぶりの優勝が近づく。

 <天理大>先制点を許しても全く動じなかった。近大に10点を先行されたが、前半14分から怒濤(どとう)のトライラッシュ。前後半それぞれ5トライを重ねた。「入りで少し緊張したけれど、逆にそれを楽しめた。しっかり修正できた」とフランカーの岡山主将。「世界のFWの運動量は見習わないとあかん」とW杯を刺激に、自身も2トライを挙げるなど、個々もレベルアップしている。

続きを表示

2019年11月5日のニュース