五輪マラソン・競歩の札幌開催、陸連は現場の声をIOCに届けず

[ 2019年11月5日 19:08 ]

会見に出席した河野匡長距離・マラソン・ディレクター
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 国際オリンピック委員会(IOC)が20年東京五輪のマラソン・競歩の開催地を札幌に変更したことを受け、日本陸連の強化委員会が5日、都内で会見を開いた。

 日本陸連の事務局は、札幌変更が決定するとみられていた10月30日からのIOC調整委員会を前に選手、指導者ら現場から、札幌移転に対しての意見を河野匡長距離・マラソンディレクターを通じて集約しておきながら、IOC側に届けていなかったことが判明。風間明事務局長は「調整委員会で何か言える立場ではない。(日本陸連が)出しにいくということではないという認識だった」と話した。

 ただ、河野ディレクターは「選手の声は届けられるという思いだった。届かなかったのは無念」と話しており、日本陸連内での認識の違いが浮き彫りになった。

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2019年11月5日のニュース