五輪マラソン札幌開催に瀬古リーダー「IOCの力の前ではどうにもできない」

[ 2019年11月5日 17:17 ]

会見に出席した瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー
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 国際オリンピック委員会(IOC)が20年東京五輪のマラソン・競歩の開催地を札幌に変更したことを受け、日本陸連の強化委員会が5日、都内で会見を開いた。

 瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「マラソンが札幌に行くということになりましたが、私の頭の中では東京でやるんだということがすり込まれている。急に札幌に行けと言われても、なかなか切り替えられない」とし、「IOCの力の前ではどうにもできない。東京でマラソンを、と押し通したら、マラソンをやらなくていいと言われるんではないかという思いがあった」と無念の思いを明かした。

 瀬古リーダーは代表だった80年モスクワ五輪でボイコットという悲劇を経験している。同リーダーは五輪代表の服部勇馬(トヨタ自動車)の「瀬古さんのボイコットの時に比べたら、僕たちは走れるだけ幸せ」というコメントを明かし、「涙が出た」と話した。

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