南ア監督「タフな試合」予測も打倒日本に自信 “快足”コルビらベストの布陣「いい試合が見られるだろう」

[ 2019年10月15日 05:30 ]

ラグビーW杯2019 準々決勝   日本―南アフリカ ( 2019年10月20日    味スタ )

東京都内で会見した南アフリカ代表のヨハン・エラスムス監督(左)とプロップのテンダイ・ムタワリラ
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 1次リーグB組2位となり、準々決勝で日本との対戦が決まった南アフリカが都内で会見した。日本とは9月6日のW杯前哨戦で41―7と大勝。キックを多用して日本の穴を突いたが、エラスムス監督は「前の試合と同じ戦い方はしない。タフな試合になるが、世界ランキング7位の日本を倒すための準備をしたい」と大会中の成長が著しい開催国を異なるゲームプランで破る意思を明かした。

 親善試合で日本の強さを実感し「勝っても驚きはない。1次リーグ1、2位になると予想していた」という。日本を「昨日(スコットランド戦)はキックを8回しか使わなかったが、サモア戦は32回蹴った。相手によってゲームプランを変えられる」と分析した上で、「速いペースでハンドリングラグビーをしてくる」と指摘。17年秋の就任から速く前へ出るディフェンスを磨いてきており「攻撃も満足できるレベルの点数は取っているが、ディフェンスが我々の強み。そこを生かしていきたい」と強調した。

 今大会は1メートル70ながら異次元のスピードを見せるWTBコルビに注目が集まる。15年W杯ではまだ代表入りしていなかったが、7人制の16年リオ五輪銀メダリスト。2トライを挙げた4日のイタリア戦では足首を痛め交代したが、エラスムス監督は同じく負傷したSHのH・ヤンチースとともに「今週のメンバーに入っている。明日の練習もフル参加の予定で99%復活していると思う」とベストメンバーを予告した。

 15年W杯で日本に敗れた歴史を「9月の試合で塗り替えた」と主張する指揮官は「我々も(初戦で敗れた)オールブラックス戦を乗り越えて強くなっている。今週末はいい試合が見られるだろう」と自信の口ぶりだった。 

 【9月6日の日本―南アフリカ戦VTR】日本は南アフリカの堅守に苦しみ完敗。敵陣深くまで攻め込む場面もあったが決め手を欠き、ボールを奪われた。トライは、相手のミスからWTB松島が奪った1つだけだった。3トライを許して折り返した後半は踏ん張っていたが終盤に突き放された。南アフリカはキックをうまく使った手堅い試合運びが光り、主導権を握った。

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