快足ウイング・レメキ「俺はNSX」“Wフェラーリ”松島&福岡とスーパーカートリオ結成!

[ 2019年10月4日 05:30 ]

ラグビーW杯2019 1次リーグA組   日本―サモア ( 2019年10月5日    豊田ス )

会見で笑顔のレメキ。首筋には漢字で「家族」のタトゥーが(撮影・吉田 剛)
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 左WTBで先発が決まったレメキ・ロマノラヴァ(30)がニヤリと笑った。会見に出席した快足ウイングに最後の質問が飛ぶ。

 「ご自身を所属するホンダの車に例えるなら?」

 レメキは自信たっぷりに即答した。

 「NSX!一番いいから」

 同社の最高級スポーツカーだと言い切ると、会見場が沸く。帰り際に、さらに続けた。「(値段は)2700万円。勝ったら、もらえるかも」。所属先へ向けて“公開おねだり”も実行してみせた。

 ジャパンが所有するNSXは車庫に入った状態だ。「どんな試合でもたくさんトライ取りたい。でも、5試合トライ取ってない…」。代表で決めたトライは、くしくもサモア戦と同じ豊田スタジアムで行われた18年6月の強化試合ジョージア戦が最後だ。5試合出場の19年はノートライ。髪を金色に染めたお祭り男は、1年以上の思いをプレーに込める。

 ウイング陣のスーパーカー・トリオ結成にも期待もかかる。ジョセフHCはロシア戦3トライの松島を「フェラーリ」と形容し、その松島は「フェラーリは(福岡)堅樹」とジョークを飛ばした。その“Wフェラーリ”にNSXもエンジン全開となれば、日本の両翼の迫力は一気に増す。

 リオ五輪7人制代表のレメキは、今大会が15人制で最後のW杯挑戦と決めている。家族も応援に訪れるサモア戦はモチベーションに事欠かない。「相手はデカいから、うちの方が速いよ」。トップギアでインゴールに飛び込む準備はできている。

 ◆レメキ・ロマノラヴァ 1989年1月20日生まれ、ニュージーランド・オークランド出身の30歳。ランコーン高から19歳で来日。キヤノン、マツダを経て14年ホンダ入り。同年に日本国籍を取得し、16年リオデジャネイロ五輪7人制代表。愛称は「マノ」。日本代表13キャップ、35得点。1メートル77、92キロ。

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2019年10月4日のニュース