サモアには日本をよく知る闘将クリス・レイサムがいる

[ 2019年10月4日 13:30 ]

日本戦のメンバーを発表したサモア。左からナナイウィリアムズ、レイサム・コーチ、ジャクソン監督、トレアフォア
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 サモア代表にはクリス・レイサムがいる。巨人の打者ではない。元オーストラリア代表。世界的なFBだった。今、アタック・バックスコーチとして、W杯を戦っている。

 プロコーチとしてのスタートが日本だった。NTTドコモで、15年から3シーズン、指導にかかわった。当時監督だった同チームの下沖正博ゼネラルマネジャー(GM)は、性格をよく知る1人だ。

 「パッション(情熱)がとにかくすごい。キック、パス、ハイボールキャッチなど、基礎的な技術へのこだわりも強い。選手に寄り添うタイプのコーチで、全体練習終了後に、長時間、付きっきりでキックを教えたり」

 現役晩年に九州電力でプレーし、日本人の気質をよく理解していたという。ドコモでは、コーチながらフルコンタクトの練習に参加。時に流血。闘魂たくましい御仁だったそうだ。

 前戦でスコットランドに敗れて崖っぷちのサモア代表には、サントリー、サンウルブズで活躍したSOピシ、リコーでプレーしたFBナナイウィリアムズがいる。指導陣には、知性と情熱を兼ね備えたレイサムがいる。日本を知るという点では、ロシア、アイルランドより一枚も二枚も上手だ。5日の日本との対決(愛知・豊田スタジアム、午後7時30分キックオフ)。絶対に侮ってはいけない相手だ。(倉世古 洋平)

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2019年10月4日のニュース