男子マラソンの川内「日本のために8位入賞」暑さ弱点もドーハの“神風”期待

[ 2019年10月4日 05:30 ]

陸上 世界選手権 第7日 ( 2019年10月3日    ドーハ・ハリファ国際競技場 )

ボードにサインした川内(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 男子マラソン日本代表が記者会見し、4度目の出場となる川内優輝(31=あいおいニッセイ同和損保)が“神風”に期待した。レース当日の5日にかけて気温は低下傾向。暑さに弱い川内にとっては追い風となる。大会第6日の女子5000メートル予選で田中希実(20=豊田自動織機TC)が自己ベストとなる15分4秒66の全体12位で日本人として15年北京大会以来2大会ぶりに決勝に進出。東京五輪参加標準記録も突破した。

 一度は代表を退いた男が史上最も過酷な環境で2年ぶりの世界舞台に戻ってきた。自身98回目のフルマラソンに向け「(17年)ロンドンで3秒差で9位だった。(自分の)満足感だけではなく日本のためにも8位入賞したい」と世界選手権初入賞に意気込んだ。

 暑さに弱いと自認する川内にとって、ドーハの気象条件が少しだけ味方しそうだ。会見が行われた3日のドーハ市内は日中の気温が42度。外にいるだけで溶けるような暑さだが、週末にかけては40度を下回る予報。レース当日の5日は最高気温37度と、真夏の東京とあまり変わらない。

 経験豊富な川内は「暑さが競歩や女子マラソン並みだったら自分のペースを刻むことが大事」とした上で「気温が少し下がってきていることもあって、集団の上げ下げに対応しなければいけない。本番までは作戦は決められません」。こういう時こそ“リアル百戦錬磨”の経験値が生きてくるはずだ。

 《川内さんを意識、二岡》中電工の二岡は「練習している広島は33度くらいまで上がる。その中でも練習はしたことがある」と暑さの中でのレースに自信を見せた。川内とも合同練習を実施しており「冷静に走る川内さんの辺りを走っていれば間違いない。川内さんを意識して走りたい」とマークを誓った。GMOアスリーツの山岸は「給水のボトルを1本だったのを2本にしたり、工夫して臨みたい」と暑熱対策を語った。

続きを表示

2019年10月4日のニュース