井筒親方通夜に600人 弟子の鶴竜悲痛「こんなに早く」

[ 2019年9月25日 05:30 ]

ほほえむ井筒親方の遺影が飾られた祭壇
Photo By 代表撮影

 16日に58歳で亡くなった元関脇・逆鉾の井筒親方(本名・福薗好昭)の通夜が24日、東京都墨田区の井筒部屋で営まれ、弟子の横綱・鶴竜や八角理事長(元横綱・北勝海)、横綱・白鵬ら約600人が弔問した。

 秋場所を途中休場した鶴竜は師匠が急逝してから初めて取材に応じ「突然だった。こんなに早く亡くなるとは。悔しい」と沈痛な面持ちで話した。最後に師匠と対面したのは6度目の優勝を飾った名古屋場所の千秋楽。「今思えば、いい親孝行だった」と振り返った。

 鶴竜は01年に15歳でモンゴルから来日したころは65キロしかなかったが、そこから横綱に上り詰めた。「育ててくれたのは親方。精神力を鍛えられた。そのおかげで一発で横綱になれた」と亡き師匠に感謝した。「教えてくれたことを思い出しながら、胸に秘めて歩んでいきたい」と井筒親方のために、さらなる活躍を誓った。

 《弟・錣山親方も声を詰まらせる》祭壇に飾られた遺影は審判部だった時のはにかんでいるような写真で、弟の錣山親方(元関脇・寺尾)は「いい写真だねとたくさんの人に言われた」と話した。25日の葬儀・告別式も父で師匠の先代井筒親方(元関脇・鶴ケ嶺)から継承した部屋で営まれる。錣山親方は「本人が部屋に戻りたいと言っていた。父と母が築いた城。自分の城になって、そこに戻ってきて送られるのはいいこと」と声を詰まらせた。

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