アイルランドが初戦快勝 日本に脅威の鉄壁ディフェンス披露

[ 2019年9月22日 21:03 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   アイルランド 27―3 スコットランド ( 2019年9月22日    日産スタジアム )

<アイルランド・スコットランド>前半 突進するアイルランド・ベスト(撮影・久冨木 修) 
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 アイルランドがスコットランドをノートライに抑えて快勝した。大会期間中は随時更新される世界ランキングで、前日にニュージーランドが南アフリカを破ったことで1位から2位に後退したものの、優勝候補の一角に挙がるに相応しい強さを発揮。28日には静岡・エコパスタジアムで日本と対戦する。

 前半5分にロックのヘンダーソンの突破でトライラインに迫り、最後は同じくロックのライアンが力でねじ込み先制トライ。同13分にはフッカーのベスト主将がラインアウトモールでフィニッシュし、W杯4大会連続出場の偉業を自ら祝った。前半はさらに1トライを奪い、雨脚が強まった後半にも1トライを追加してボーナス点1を獲得。得失点で日本を上回ってA組の1位に立ち、ベスト主将も「初戦ということで緊張したが、いいスタートを切れた」と振り返った。

 失点を前半のPG1本に防いだように、アタック以上にディフェンスの堅さも目立った欧州のライバルとのW杯初戦。特に後半残りの15分間はシンビンで1人少ない時間帯がありながら、相手の再三の決定機をはね返してみせた。今大会後の退任が決まっているニュージーランド出身のジョー・シュミット監督も「しっかりと隅までディフェンスラインを敷き、ラックの両側もしっかりとシャットダウンできた」と満足げな表情を浮かべた。

 前回大会後の4年間で王国ニュージーランドを2度破るなど、同国史上最強との呼び声が高いアイルランド。W杯ではなぜか最高成績が8強止まりと負のジンクスもあるが、中5日で迎える日本戦に向けても勢いの付く完勝劇となった。

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