阿武松理事、体調不良で協会退職へ 7月から2場所連続で全休

[ 2019年9月22日 22:55 ]

今年5月の夏場所11日目、審議の結果を説明する阿武松審判部長
Photo By スポニチ

 日本相撲協会理事で審判部長を務める阿武松親方(58、元関脇益荒雄)が協会を退職する意向を固めたことが22日、関係者の話で分かった。高血圧など体調不良が主な理由だという。

 現職理事が任期途中で角界を去るとなれば異例で、部屋は音羽山親方(37、元幕内大道)が継承する予定。

 7月の名古屋場所から2場所連続で全休した阿武松親方は8月に退職の意向を相撲協会へ伝え、慰留を受けたが意思は固かったという。22日の阿武松部屋の秋場所千秋楽パーティーでも辞める旨を出席者らに報告した。

 1979年春場所に押尾川部屋から初土俵を踏み、87年名古屋場所で関脇昇進。細身の速攻相撲で「白いウルフ」の異名で人気を誇った。

 90年名古屋場所限りで現役引退後は94年10月に部屋を創設。2010年には協会理事選挙に強行出馬した貴乃花親方(元横綱)と行動を共にし、二所ノ関一門を離脱した。18年に理事に就任し、同一門に復帰した。

続きを表示

2019年9月22日のニュース