稲垣啓太 天然芝グラウンド完成の母校でW杯へ決意「恩返しのためにもいい結果を」 300万円を男気寄付

[ 2019年9月8日 15:53 ]

天然芝の感触を確かめる稲垣(撮影・中出健太郎)
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 ラグビーW杯日本代表プロップの稲垣啓太(29=パナソニック)が8日、母校の新潟工を訪れ、自ら約300万円を寄付した天然芝グラウンドの完成式典と壮行会に出席した。110メートル×70メートルのグラウンドは7月に植え付けられた約4万5000株の芝で鮮やかな緑に変身。式典と壮行会には500人以上が集まり、現役部員やOB、ラグビースクールの子どもたちが早速、公立高校では全国的にも珍しい天然芝グラウンドでプレーした。

 稲垣は芝だけでなく、芝刈り機や散水用のポンプなども寄贈。5月には母校で現役部員らとともに苗作りの作業も手伝った。今春の新入部員がわずか7人だったことに危機感を感じ、練習環境充実のためにかねて計画していたグラウンドの天然芝化を実行に移した樋口猛監督(47)は、あいさつで「稲垣が“母校のため、新潟県のラグビーのためなら”と言ってくれた」と感激の涙。芝を植えてから2週間は雨が降らなかったため毎日水をやり、猛暑に見舞われた夏合宿中も「枯らすわけにはいかない」(同監督)とスタッフを学校に残すなど、芝の育成・管理を徹底したという。

 海外遠征中に寄付の要請を受け、快く引き受けた稲垣は芝の感触を確かめて「2カ月前は土だったとは思えない」と満足そう。「暑い中での作業は大変だったと聞いている。自分はお金の部分しか協力できなかった」と謙虚に話し、「このグラウンドは自分の原点。さらに特別な場所となった原点からW杯へ再スタートが切れる。恩返しのためにもいい結果を報告できるように頑張りたい」と決意表明した。

 天然芝化でケガのリスクが減ったグラウンドでは思い切り練習ができるだけに、郷土愛が強い稲垣は「間違いなく新潟県のラグビー界の中心地になる」と期待。樋口監督は「いずれは“稲垣カップ”とか開催できれば」と今後は少年大会などを積極的に開催したい構想を語った。W杯本番は東京と横浜での試合へ足を運び、稲垣を応援する予定だ。

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