ラプターズがトロントで先勝 ファイナル初開催のカナダ熱狂 3季目のシアカムが32得点

[ 2019年5月31日 13:07 ]

レイアップを決めるラプターズのシアカム(AP)
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 NBAファイナルの第1戦が30日にカナダのトロントで行われ、ホーム・アドバンテージを保持している地元のラプターズ(東地区)が118―109(前半59―49)で3連覇を狙っているウォリアーズ(西地区)を下して先勝。リーグ発足73季目で初めて米国以外で行われたファイナルで、初出場のラプターズが見事な勝利を収めた。

 第1戦ではカワイ・レナード(27)が厳しいマークを受けて前半ではリズムを作れなかったが、カメルーン出身の3季目のフォワード、パスカル・シアカム(25)がフィールドゴール(FG)を17本中14本成功。第2Qから第3Qにかけて連続11本を決めて、プレーオフ自己最多の32得点をたたき出しただけでなく、8リバウンド、5アシスト、2ブロックショットを記録してトロントのファンを熱狂させた。

 レナードも粘って23得点を稼ぎ、シーズン途中にグリズリーズからトレードで移籍してきたセンターのマーク・ガソル(34)も20得点。ベンチから出たガードのフレッド・バンブリート(25)は15得点、ここ3試合で3点シュートをすべて外していたダニー・グリーン(31)も“長距離砲”を3度サク烈させて11得点をマークするなど、チーム一丸となった戦いで強敵をなぎ倒した。

 ウォリアーズは依然としてケビン・デュラント(30)が復帰していない状況で今ファイナルに突入。ステフィン・カリー(31)はフリースロー14本をすべて決めて34得点をマークしたが、後半では一度もリードを奪えなかった。3点シュートは9本中4本成功。30得点以上は6試合連続となって得点面ではデュラントの穴を埋めたが、大詰めでは勝機を見いだせなかった。

 クレイ・トンプソン(29)は21得点、ドレイモンド・グリーン(29)は10得点、10リバウンド、10アシストで今ポストシーズンで6度目のトリプルダブルを達成したがターンオーバーも6回を数えるなど、ミスも目立つ試合となった。

 なお第2戦は6月2日(日本時間同3日)にこの日と同じトロントで行われる。

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