阪急、巨人で活躍した簑田浩二氏 キャディー「デビュー戦」でみせた“さすが”の存在感

[ 2019年5月12日 08:30 ]

パナソニック・レディース第2日 15番で瀬戸瑞希と笑顔を見せる元プロ野球選手の蓑田浩二キャディー。プロゴルフのツアーで初めてキャディーを務めた(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 プロ野球の阪急、巨人で活躍した簑田浩二氏(67)が、プロゴルフのツアーで初めてキャディーを務めた。「デビュー戦」となったのは、令和初戦の国内ツアー、パナソニック・レディース(5月2~5日、千葉・浜野GC)。昨季のツアー最終予選会で今季前半の出場権を獲得した瀬戸瑞希(24)のバッグを担いだ。

 簑田氏は走攻守そろった野手として阪急の黄金期を支えた。193年には打率・312、32本塁打 35盗塁で史上4人目の「トリプル・スリー」を達成。引退後は巨人のコーチ、解説者などを務めたが、2005年に日本インストラクタープロゴルフ協会(JIPGA)に入会した。レッスンプロとして、現在は平日はコンペなどに参加する傍ら、週末は都内のゴルフクラブで指導している。もともと「キャディー業」には消極的だったが、今回は旧交のあった瀬戸の父・敏之さんから強く懇願されたという。初体験ではあったが、かつてダイヤモンドを疾走したような機敏な動きを披露。歩測や芝目の読みなどもスムーズにこなしていた。

 同氏のサポートもあり瀬戸は予選を通過。第1ラウンドの11番パー4では第2打をそのままカップインさせる令和最初のイーグルを決めるなど、通算5アンダーで25位でフィニッシュした。開幕から7戦連続で予選落ちしていたが、フジサンケイ・レディースに次ぐ2戦連続での予選突破を決め「簑田さんは、たくさん親切に教えてくれた。良かったです」と感謝の言葉を口にした。

 3日間の「代打稼業」を終えた簑田氏は「疲れたよ」と苦笑い。それでも普段は味わえないプロのトーナメントの緊張感など、貴重な体験をしたという。「最終日は飛ばし屋の松田鈴英プロと同じ組で回れた。トップ選手のプレーを間近で見られていろいろ勉強にはなった」。プロ1年目だった24歳のとき、オフのトレーニングの一環としてクラブを握った。以降、ラウンドする回数も増えてゴルフの魅力にはまった。「ゴルフを通じていろんな人に会えて、コミュニケーションで人生の幅が広がる。それが魅力かな」と話す。

 簑田氏といえば、ファンを魅了した自慢の「足」が思い浮かぶ。巨人と戦った1977年の日本シリーズ第4戦(後楽園)。1点ビハインドの9回表二死一塁で代走で出場すると、すかさず二盗に成功し、高井保弘の左前打で一気に本塁を陥れた。当時を述懐しつつ「不安を抱いたままプレーをしてはダメ。自信を持ってプレーすること。それはゴルフにも当てはまると思っている。最初から入らないとは考えず、絶対に入れるぐらいの気持ちでいかないと」とメッセージを送った。

 キャディーとしての第2戦は決まっていない。「もう今回だけで十分だよ」と話すが、豊富な経験を女子ゴルフ界にもフィードバックしてもらいたいと願っている。(記者コラム・黒田 健司郎)
 

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「卓球」特集記事

2019年5月12日のニュース