ロケッツがホームで連勝 ハーデン&タッカーが活躍 ウォリアーズに2勝2敗

[ 2019年5月7日 14:12 ]

審判に不満をぶつけるロケッツのタッカー(AP)
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 NBA西地区4位のロケッツは6日、地元ヒューストンでファイナル3連覇を狙っている1位のウォリアーズを112―108(前半61―54)で振り切って2勝2敗。ジェームズ・ハーデン(29)が6本の3点シュートなどで38得点と10リバウンドをマークすれば、1メートル98、111キロのベテラン、P・J・タッカー(33)が42分の出場で17得点、10リバウンド、3アシスト、2スティール、1ブロックショットを記録し、両チーム最多となる5本のオフェンス・リバウンドをもぎとって試合の流れを変えた。今季の成功率が37・7%だった3点シュートも6本中3本を決めて攻守両面でチームに貢献。ロケッツは敵地オークランドでの第1戦と第2戦を落としながら、シリーズ成績を五分に戻した。

 タッカーは2006年のドラフトでラプターズに2巡目(全体35番目)に指名されてNBA入りしたが、2季目となった07年からはウクライナ、イスラエル、イタリア、ドイツと欧州の各チームを転々。12年にサンズに復帰するまで5シーズンにわたって“渡り鳥生活”を送っていた。しかしロケッツに移籍した昨季から存在感が大きくなり、他の選手が敬遠しがちなオフェンスでのリバウンドを積極的に試み、小柄ながら相手のビッグマンとフィジカル面で互角に張り合い、さらに3点シュートのターゲットとしても機能するようになった。

 ウォリアーズは第3Q途中で一時17点差をつけられたが、第4Qの終盤になってようやく反撃。残り19・3秒、ステフィン・カリー(31)の3点シュートで108―110と2点差にまで詰め寄った。しかし108―111で迎えた残り8・4秒にはケビン・デュラント(30)、残り3・7秒にはカリーが3点シュートを連続して失敗。絶好の同点機がありながらシューティングの精度を欠いて敗れた。

 デュラントは34得点、カリーは30得点をマーク。しかしチームの3点シュートの成功は33本中8本で、成功率はロケッツの34・0%に対して24・2%と精彩を欠いた。カリーは30得点を挙げたとは言え、今季の成功率が43・7%だった3点シュートの成功は第4戦では14本中4本。このシリーズ4戦での成功率は26・1%にまで低下しており、プレーオフではかつてなかったほどのスランプに見舞われている。

 なおこのシリーズの第5戦は8日(日本時間9日)にウォリアーズの地元オークランドで行われる。

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