貴景勝 一門連合稽古で10番取って全勝も「大関というのを考えずにやるのが大事」と自然体強調

[ 2019年5月7日 15:22 ]

<二所一門・連合稽古>矢後(右)を攻める貴景勝(撮影・村上 大輔)
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 大相撲の二所ノ関一門連合稽古が7日、東京都江東区の尾車部屋で行われ、新大関・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)は平幕・矢後(24=尾車部屋)と9番、平幕・阿武咲(22=阿武松部屋)と1番の計10番取って全勝だった。内容については「普通。良くも悪くもない。稽古場と本場所は別と捉えている。良かった悪かったは考えない」といつも通り、稽古場の勝敗は気にしていなかった。

 埼玉栄高の2年先輩に当たる矢後を指名したのは「最近(幕内に)上がってきて、四つ身が得意で当たりも持っている。自分の攻めの確認ができるから」という理由で「直感」で選んだ。大関の座を手に入れた力強い突き、押しだけでなく、浅いもろ差しから一気に出る相撲もあった。「基本は突き、押しだが、突き、押しだけじゃできないこともある」。さまざまな展開を想定して「自分の攻撃パターンを意識してやった」と振り返った。

 ここまでの稽古については「(どういう調整をしたいか)思い描いていないから分からないが、大関というのを考えずにやるのが大事。1場所も大関をやっていないから」と自然体を強調。「この3場所、緊張感はあったし、先場所でつかんだものもある。強ければ勝ち越すし、弱ければ負け越す。あとは地力勝負。15日間、振れ幅を大きくせずに気持ちで臨みたい」と話した。

 新大関の稽古を見た尾車親方(元大関・琴風)は自身の新大関だったころを思い起こし、「負けられないという気持ちとか、(大関に)上がって勝てるのかとか、(初日が)近づいていけば交錯してくる」と説明した。ただ、貴景勝については「精神力が強いから、あまり緊張はないんじゃないか。22歳で横綱を狙える大関になった。足踏みしないで一気にいければ楽しみ」と期待を込めていた。

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2019年5月7日のニュース