柔道男子代表が書道体験 高藤直寿「一」へのこだわり明かす

[ 2019年4月17日 19:13 ]

扇子に記した作品を披露する柔道男子代表メンバー
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 柔道の世界選手権(8月25日から東京)男子日本代表が17日、神奈川県平塚市の東海大で書道体験にチャレンジした。書道パフォーマンスなど国内外で活躍中のふたば書道会師範・笹島沙恵さんを講師に迎えて筆の持ち方から指導を受け、集中力を高めて机に向かうと、最後は各自が好きな言葉を扇子に書き込んだ。

 60キロ級代表の高藤直寿(パーク24)は扇子に「一」と記し、「簡単だからというのもあるけど、1番になりたいから。銭湯のロッカーの番号とかも1にこだわる」と説明。規律違反で強化指定降格処分を受けた時期にも書道に取り組んだと明かし、「気持ちも落ち着いて清められる部分があるので、けっこう好き」と話した。腰部の筋膜炎のため6、7日の全日本選抜体重別選手権を欠場して前週から練習を再開したが、今度はぎっくり腰になって中断。実績で世界選手権代表に選ばれており、「ケガしちゃダメと世間から厳しい言葉ももらった。受け止めて、ケガをしないようにしないと」と話した。

 一方、高藤のライバルである同じ60キロ級代表の永山竜樹(了徳寺学園職)が記したのは「一本」。「目指している柔道は一本なので」と説明し、世界選手権での高藤との直接対決へ「自信はある。やれるなら勝ちたい」と意気込んだ。井上監督は「違う目線で選手の内面を知ることができて楽しませてもらった。合宿の中日で、いいリフレッシュになったのでは」と総括しつつ、「これだけ極められた(笹島)先生も、まだ道半ばとおっしゃっていた。我々も、自分自身の成長を止めるのは自分で限界をつくったときなんだろうなと思う。このチームの能力を伸ばせると信じてやっていきたい」と決意を口にした。

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2019年4月17日のニュース