【上水研一朗の目】ムラッ気克服 技の幅も広がり成長感じる丸山

[ 2019年4月8日 08:38 ]

柔道 全日本選抜体重別選手権最終日 ( 2019年4月7日    福岡国際センター )

男子66キロ級で13分を超える死闘の末に阿部を破り2連覇、雄叫びを上げる丸山(撮影・中村 達也)
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 男子66キロ級の決勝は、1回戦で左脇腹を痛めていた阿部が、最初からギアを上げて攻めた。もくろみ通りの展開だったが、丸山は指導2となったところでリミッターを外した。その後は技を打ち合う攻防となったが、この展開だと序盤から飛ばした阿部に不利。最後はガス欠気味だった。

 天才的な技やひらめきが長所の丸山は、ムラッ気や粘り不足といった短所を克服し、最近の快進撃につなげている。足技に加えて試合を決めた巴投げの感覚も非常にうまくなっており、時折見せる腰車や逆の袖釣り込み腰など、技の幅も大きく広がり成長を感じる。

 一方の阿部だが、脇腹を痛めた影響は大きかった。呼吸にも影響があったはずで、体をひねることができず、足技からの担ぎ技といった、いつもの連続技が鳴りを潜めた。そんな状態で13分の熱戦を演じたことは評価できる。敗戦をきっかけに技の幅を広げ、東京五輪まで丸山と切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。 (東海大体育学部武道学科教授、男子柔道部監督)

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