羽生結弦、一夜明け詳報「ゾワっとするような感覚をもっと味わいつつ…」
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フィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)の男子で銀メダルを獲得した羽生結弦(ANA)が競技から一夜明けた24日、取材に応じた。
―今季ケガをしたことで生かされたことはあったか。
「実際、その2カ月間は練習を始めるに当たって、大きな影響を及ぼしてきた。かなり大変でした。できればケガをしたくないです」
―来季について。
「フルでやりたいですけど、足首の状態を見て色々とプラン立てしていかないといけないないと感じでいます」
―足首について。
「いろいろと相談はしているんですけど、手術してどうなる問題でもないですし。大きく痛めてから、より簡単な衝撃でケガをしてしまう。または同等の衝撃でも大きくなっていくと感じています。もちろん平昌五輪の時も、前のケガの仕方と今回のケガの仕方は違いますが、明らかに今回の方が治りは遅いですし、状態が悪かったというのは、足首の耐久性、足首の寿命みたいなモノを加味した上でリスクを負いながら練習しなければいけないということを、改めて突きつけられましたかね」
―プルシェンコ氏、フェルナンデス氏、バトン氏の言葉が支えになったと言っていたが、今後も大事にしたい言葉は。
「はっきり言ってしまえば全部。プルシェンコさんはやっぱり、彼が競技者としてやってきた心得だとか、そういったものをあらためて感じたことによって、自分もやっぱりなんというか、自分が言うのもおこがましいけど同類だな、というか。その、こだわり、勝ちにこだわる心の覚悟とかスケートへの情熱っていうか、そういうものが一緒だなと思って、あらためて火が付いたのと。ハビエルはやっぱり一緒に戦ってくれるというか、一緒に背中を押してくれる本当に素晴らしい友達だと思いましたし。バトンさんは“彼(羽生)は好きに滑らせてやれ~”とか言ってくれてましたけど、このシーズンを通して世界選手権を含めて通して、自分のために滑るっていうのはやっぱり素晴らしいスケーターたちと、尊敬しあえるスケーターたちと一緒に戦って、完璧な演技をした上で、そこで勝つことっていうのが一番嬉しいですし、それこそが自分のために一番なるんじゃないかなっていうのに気がついたので、ある意味また、うん、原点に戻れたのかなという感じがした」
―4回転半など、来季は現実的にどこまでプログラムに入れられるか。
「状況次第ですよね。はっきり言うと明言は難しいです。若い頃みたいにがんがん練習すれば跳べるっていうジャンプでもないですし。もちろん、ルッツに関しては既に跳べていたジャンプであって、筋力的にもだいぶ戻ってきているし、強くもなっているのでたぶん1、2週間練習したら何十回か1回跳べる確率に戻ると思います。ただ、それをやることによってのリスク。僕の場合は失敗するリスクよりも、ケガするリスクを考えないといけない。そのリスクを踏まえた上で練習していかないといけないということで、ちょっと明言は難しい。ただ、やる気ではいます、全部」
―ケガの治りが遅いということだが、五輪であれだけのことができたので大丈夫という気持ちはあったか。
「SPは若干ありましたね。五輪の前はあまり練習が積めなかった。筋力もしっかり戻っていなかったし、体力も戻っていなくて、どちらかというと体力を有り余らせた状態で試合に向けなきゃいけないっていう感じがあり。そうやって公式練習を組んでいたけど、今回はしっかり追い込んでこられた。痛みはしっかり止めていますけれども、痛みを止めた上で追い込みきれてきた上での演技だったので、ちょっと体力を余らせすぎたかなっていう感じがあって、最初のミスにつながったのかなと分析しました。なので、ある意味今回、SPの後1日あったことでまたトレーニングとして再開できたと思っていますし、トレーニングができたかたこそ、その次の日、しっかり足が締まった状態で、もちろん、みなさんの声援の力っていうのもものすごく感じてはいたんですれども、体の状態もちょっと疲れた状態として、いいバランスになったのかなという風に感じました」
―イチロー外野手が引退した。
「えっと、う~ん、寂しいなというのが率直な感想ですかね。もちろん、本当に世界のレジェンドなので。何回も素晴らしいバッティングセンスや盗塁とかべーランのセンス、あの肩、ホント語り出したら止まらないんですけど。なんかいろんな言葉で僕も支えられましたし、いろんな言葉にいろいろ影響受けてトレーニング方法、練習方法を変えてきたので。素晴らしい方と思うと同時に、言葉はいろんな媒体で残っているのでそれを研究しつつ自分にいかせたらいいなっていう風にあらためて思いました」
― 好きなスポーツ選手のランクで1位になった。
「まず五輪で活躍できて、たぶんスケートを見たいと思って見ている方々じゃなくて五輪として見て下さった方がたくさんいたので、そういう結果になったんじゃないかなと自分では思っていて。やっぱり、でも、五輪の印象ってものすごくい強いので、これからもチャンピオンらしく滑りたいなって思いますし、それと同時にもっと貪欲にもっと強くなっていく、向上心を持っていくというところも見ていただけたらなと思っています」
―平昌の後に「ちょっとだけ現役を続ける」と言っていたが、今のモチベーションはどうか、あふれるモチベージョンは今あるのか。
「ホントなんか、正直な話をすると平昌後、結構ふわふわしていたんですよね。シーズン始まる前も結構ふわふわしていて。なんか目的がきっちり定まっていなかったのかなって感じがしてました。でも、やんなきゃいけない、なんかやんなきゃいけないんだなって思いながら、スケートをやっていて。今こうやって、さっきも言ったほうに自分の原点がこのシーズンを通して見えましたし、なんかスポーツって楽しいなって。この強い相手を見た時にわき出すようなゾワっとするような感覚をもっと味わいつつ、その上で勝ちたいなと思えたので。そのためにアクセルも今はあるって感じですかね」
スケート連盟関係者から取材時間の終了を告げられると、羽生は「すいません、語りすぎました」と笑った。
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