総合王者・陵侑、3位に「上出来」 意地示す17度目のトップ3

[ 2019年3月14日 05:30 ]

ノルディックスキー・W杯ジャンプ ( 2019年3月12日    ノルウェー・リレハンメル )

3位となり、笑顔を見せる小林陵
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 男子個人第24戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、個人総合優勝を決めている小林陵侑(土屋ホーム)は130メートル、137メートルの合計261・7点で3位に入った。表彰台は今季17度目。同会場で行われた女子個人第19戦では伊藤有希(土屋ホーム)が8位、高梨沙羅(クラレ)は14位、丸山希(明大)は23位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は25位、岩渕香里(北野建設)は26位だった。大井栞(早大)は40位で2回目に進めなかった。

 2回目に137メートルの好飛躍を見せたが、着地した小林陵は悔しさを隠せなかった。「着地だけでなく、ジャンプ全体が微妙」と、不完全燃焼だったが、今季24戦で17度目のトップ3を確保して総合王者の意地を示した。

 試合前から降り続いた雪が弱まり、向かい風が吹いた好条件の1回目は130メートルで6位。2回目は「タイミングが遅れ、飛び出しがスムーズじゃなかった」と感触は良くなかったが、1回目より7メートル伸ばした。優勝には届かなかったが、「上出来じゃないですか」と受け入れた。

 W杯の歴史に名を刻む快挙を達成しても、シーズン終盤の連戦中とあって余韻に浸ることはない。「ジャンプに集中できている。そこが一番いい」と無心で飛び続ける。大ブレークを果たした今季も残り4戦。「うち3試合はフライングヒル。もう総合優勝も決まったし、楽しく飛びたい」。プレブツ(スロベニア)の持つシーズン15勝の最多記録に並ぶチャンスも残されている。

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